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飲まないとやってられない ページ7

「た、助かった…」
疲労困憊(ひろうこんぱい)って感じだな…何があった?」
「Aが赤くなっていたと言うことは、不本意だったんじゃないか?」


(その通りです煉獄さん!)

伊黒の屋敷に伊黒を放置し、居酒屋で酒を飲んでいる矢先、またあの話に戻る。
ぶり返したのは勿論宇髄だ。

はぁ、と大きな溜め息を吐いたAは、くいっとお猪口の中の酒を飲み干した。
今日は男が増えている、三角関係か?と思いながら酒屋の亭主は3人を見ていた。

三角関係どころではないことは知らないらしい。

ネチネチと文句を言うAのお猪口に、苦笑いしながらも酒を注ぐ宇髄。
もう苦笑いしか浮かばない。そしてAは自分がさっきまで絡まれて困っていためんどくさい酔っぱらいになりかけていることを理解していない。


「また蜜璃との約束が潰れたらしいわよ」
「またか」
「ついてないな」


それでウザ絡みされたのだから、甘露寺には責任を取っていただきたい。
明日は二日酔いであろう伊黒にざまあみろ、と毒を吐き、Aはまた酒を飲み干した。

ほどほどにしとけ、と言う煉獄の言葉は聞こえていないようだ。

伊黒と同じく明日は二日酔いだろう。


「お前色気振りまくのだけはやめろ」
「ん、ふふ…面白いことを言うのね?」
「それだよ!!」


頬杖をついて、ニコリと妖艶な笑みを浮かべた女を前に宇髄と煉獄は同時に溜息を吐いた。
さっきまで幼女のような雰囲気を漂わせておきながら、コロッと色気のある女に変えてくるのだから、伊黒より厄介だと言えよう。

熱を帯びた肌に目が行ってしまうのは仕方の無いことだと自分に言い聞かせる2人。


「ネェちゃん飲んでんなぁ」
「それで何杯目だ?」
「あら、当ててみて頂戴な」


そんな二人の気も知らないで、Aは声をかけてきた男連中にも色気を振りまいている。
これは一人で帰らせてはいけない、と思った柱二人は手分けしてAを連れて帰る算段を立てた。

当てられたらなんかしてくれんのかよ、と笑う男にどうしようかしら、なんて返しているA。

宇髄と煉獄は頭を抱えた。


「悪い人達じゃないわねぇ」
「A…頼むからその色気をしまってくれないか…」


疲れ気味の煉獄がAに頼み込むと、わけがわからない、とでも言うように首を傾げる。
酒を飲んだ後のAからは無意識に色気が放出されているらしい。

宇髄と煉獄は、また大きな溜息を吐いた。

頬の緩んだAは、また酒を呷った。


───────
柱稽古編ですね!!!楽しみです

鬼柱の唯一の弱点→←面倒なやつ


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松々先輩(プロフ) - 三月の専属ストーカーなつめみくさん» ありがとうございます!また書き始めますので、これからもよろしくお願いいたします。 (10月13日 17時) (レス) id: 5b61614070 (このIDを非表示/違反報告)
三月の専属ストーカーなつめみく - あっ…すき。 (10月13日 16時) (レス) id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2022年9月28日 12時

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