１６１話 ページ21
そして美原の待ち望んだ時間がやってきた。
美原は、Special timeだ！！と叫んで走っていった。
無駄に発音が良かったのは、まぁいつものことで。
兒玉「なぁA〜、これでいいか？」
「ごめん、なんで繋がってるの？逆になんでそんな絶妙な切り方できるの？」
やばいよ、それ。もはや才能レベル。
びろーん、と繋がった人参を見せてくる兒玉。
なんで切れないのに切れるって言えるの…。
兒玉はどうやら、水泳以外は壊滅的らしい。アスリートに多いタイプね。
「そうそう、短冊切りはそうやって切るの。それじゃあ私、小田くん見てくるね」
兒玉「…ん」
「？」
なんで、ちょっと不満そうなの？
顔を覗き込むと、ちょっと驚いたように目を見開いた。
えーっと…。
兒玉「…Aと、話したいって思ってて…話せたから、嬉しかったんだ。もっと話してたい……って、我儘、だよな」
ボソリボソリとそう言った兒玉の顔は真っ赤になっていく。
へぇ、兒玉、可愛いところあるじゃん。
「ふふ、良いよ、まだ一緒にいよっか」
兒玉「…美原がズリィって言ってたの、これかぁ…」
「あら、ずるい訳じゃないわ」
ニコリと笑えば、マショーのオンナってやつ？と太陽みたいな顔で言われる。
うん、違うよ。
くだらない話ほど盛り上がるのが高校生。スゲーくだらない話で20分くらい盛り上がった。
「それじゃそろそろ小田くん見てくるね！」
兒玉「お〜う」
俺のことは心配しないでくれ！と自信満々に言う笑顔が眩しい。
その自信は一体どこから来ているのだ。
とりあえずカマドに向かった私は、凄いものを見ることになる。
「お、小田くん……？」
津田「今の利光に話しかけない方がいいぞ」
美原「また始まったか…」
え、また？
これ何回目なの？
私の目の前には、かの『極才学園きっての妖精』と言われた小田くんの顔とは思えないわ。
言うなれば般若。
「なんか…心配なさそうね」
柏木「凄い美味しいのできるよ」
大門「俺らが欲しいくらい」
そんなのができるんだ。
コツ教えてくれないんだよね、と頬を膨らませる美原。
白ご飯だけでも食べられるようにはしたいらしい。
「とりあえず心配いらないわね」
アル「A、さん…ちょっと良いですか？」
明大「皿確認して欲しいんだけど」
二人に呼ばれてテーブルを見に行くと、そこには良い大きさのお皿が。
完璧主義なのか、この二人は。
それくらい揃えられた皿。
「大丈夫だよ、ありがと」
明大「Aの笑顔って朝の雪みたいだな…」
「？」
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松々先輩(プロフ) - らっぴょこさんさん» ありがとうございます〜！！一癖も二癖もあるウチの子たちをそんなに褒めてくださって…画力と文才！？あー！ありがとうございます〜！！これからも頑張ります！！ (2020年8月2日 15時) (
レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - とっても面白いです！皆ユニークで大好きです！ところで、素晴らしい画力と文才があるんですね！羨ましいです､､、これからも無理の無いように頑張って下さい！応援してます！ (2020年8月1日 20時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - びびちゃんさん» ありがとうございます！！そう言っていただけると嬉しいです！これからも更新がんばります！ (2020年2月1日 19時) (レス) id: 884552bd5f (このIDを非表示/違反報告)
びびちゃん - 面白いです！更新頑張ってください。 (2020年2月1日 16時) (レス) id: 122cd8c013 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - しつさん» ありがとうございます！！綾くん良いですよね！ (2020年1月4日 19時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
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