四十 ページ42
ある日、松野家で同人誌を読んでいた。
すると、急に喉元が熱くなり、身体が引っ張られる感覚に陥る。
え＿＿＿＿＿……？
驚いて引っ張られる方を見ると、そこには大きな穴が。
何処までも続くような漆黒がそこに広がっている。
不思議と恐怖は感じない。
あぁ、現世に戻るんだな…。
きっとこれを逃せば、二度と戻ることはない。
そう思って、動かずにぼーっと穴を見ていた。
そして吸い込まれそうになった直前。
反対方向に身体が引かれる。
えッ？
そして、目の前で穴は小さくなって行って、やがて消えてしまった。
「誰で……十四松……？」
「A、下行こ」
「へ？し、下？」
何故止めたの？なんて聞けるはずもなく、引っ張られるまま松野家の居間へ向かう。
私きっと、このまま戻れない。
多分戻る方法はあるけど、それでも十四松が止めに来る。
「十四松…どうしたんですか？」
「…あのね…あのね、A」
「はい？」
ギュウッと握られた所が少し痛い。
あのね、と続ける十四松は、こちらを見ようとしない。
私が元の世界に戻ったら二度と会えないかもしれない。
「……僕、Aと二度と会えないの、ヤダよ」
「…十四松、でも…」
「僕の勝手だってわかってるよ。でも、でも……」
私だって、戻りたくない。
それでも戻らなきゃいけない。
私だって嫌だよ……。
だって私、ずっと前から十四松のことが……。
推しだからじゃない。
尊いだなんて言ってる場合じゃない。
そういう好きじゃない。
私は、十四松のことが＿＿＿＿＿＿。
離れたくない。
それでも十四松の好きは、私の好きとは違うんでしょう？
好きな人がいれば、私はこの苦しい思いをいつまでも続けなければいけない。
なら…好きな人がいない世界へ。
夢のままで、終わらせて。
でも、あなたはそうはさせてくれないのね。
「……何処にも、行かないで」
そう言ってこちらを向く十四松は、眉を寄せて、口を閉じて、苦しそうな顔をしている。
肯定か、否定か、私は小さく微笑んだ。
もう、二人ともわかってる。
いつかは私がいなくなってしまうこと。
時間に終わりは必ず来ること。
それでも良いの、なんて言ってられない。だって良い大人だし。
「……行きませんよ…」
そうして私は、自分の理想を十四松に伝える。
嘘ではない、と言い聞かせながら。
「……大丈夫ですよ、何処にも行きませんから」
＿＿＿
ハイキューの小説を書いてるんですが、早いとこ公開したほうがいいか意見欲しいです！コメントよろしくお願いします！
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永松 - 最高です！十四松天使ああああああああぁぁぁ(꒪˙꒳˙꒪ )໒꒱最後やばいヤバすぎで語彙力があああ (2022年7月26日 12時) (
レス) @page50 id: 7f355e5628 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ももまつ(全松girl)さん» わ！！ありがとうございます！ (2019年11月29日 0時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(全松girl)(プロフ) - 松々先輩さん» 来ない間に終わってた､､、？あああああああああ！面白かったです！本当に夢ちゃんとか分かりみ深いし、先輩の努力とか小説から伝わってくるしあああああああa((殴 (2019年7月14日 21時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)
ももまつ(カラ松girl)(プロフ) - 松々先輩さん» そうですね！夢主ちゃんはどんな松でも受け入れれそうですね！それが真のおそ松さんファンですから！ (2019年4月19日 22時) (レス) id: c97f3faa63 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ももまつ(カラ松girl)さん» ありがとうございます！！トッティは何を血迷ったのでしょうか……でもこの夢主ちゃんはそんなトッティも可愛い……！！とか思ってそうです (2019年4月19日 18時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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