潔癖執事とお嬢様【チョロ松】

執事が十五人 ページ17

「ほら綺麗でしょう？あ、この花はトド松先生に似合いそうね！」
「わぁ嬉しいなぁ♡Aちゃんの似合う花はこれだね！」


お花畑に座って、トド松せんせと花かんむりを作りあっている。
この前おそ松と作った時はボロ負けしちゃったけど、今度するときは私が勝つもんね！
だからそのために今、花かんむりの綺麗な作り方を教わり中。


一面に咲く花には色々な種類があって、どれも色が違う。

「あ、この花は………」
「どうかした？緑色の花なんて珍しいね」
「えぇ……この前チョロ松がくれたのよ」
「珍しいこともあるもんだねー」


そう言ったトド松せんせは、槍でも降るんじゃないの？と続けた。
もしかしたら天変地異の前触れかもしれないけど、違ったら嬉しいな。


あれからプレゼントはもらっていない。


私的には欲しいんだけど、プレゼントは「頂戴」って言って貰うもんじゃないでしょ？(律儀)


「じゃあトド松せんせ！今日のお土産だよ！」
「綺麗だね〜。上手くできてると思うよ？ありがと、栞にして本に挟むね！」



ピンク色の花を一輪あげ、にこやかに笑いかけると、同じような笑みが返ってくる。
帰るとスッゲェ剣幕でチョロ松が仁王立ちしてるだなんて、考えたくない。ずっとこのまま時が止まればいいのに。



「チョロ松〜！」
「なんですか？見苦しい……」
「これあげるね！」


チョロ松に花束をドサッと渡す。
なんですかこれ、土付いてるんですけど、なんて顔をして私を見る。
つまり睨まれてしまった。


「なんですか」
「疑問符がないあたり、結構怒ってるね？」
「なんですか。これ」
「花」

「わかってます」と続けたチョロ松は、通りすがりのメイドに花瓶に入れるように言いつける。
なんだ、飾ってくれるんじゃん。


満足して帰ろうとすると、「待ってください」と止められてしまった。


「何ー？」
「何、じゃありません。服が汚れてますよ。洗濯してください」
「え？どこー？」
「襟のあたりです」


鏡で襟を見ると、ちみっと付いている土。
こんなのパパッと払えば終わりよ！


なっ……と息を詰めてしまった。
チョロ松はさも当然のように私の上着を脱がせにかかる。

ブツブツと文句を言っていたので聞いて見ると、「手が汚れる」だの「汚い」だの、またも潔癖を思わせるセリフばかり。
たまには元気ですね、とかトド松せんせとかカラ松さんとかと同じように付け足しなさい！

執事が十六人→←執事が十四人

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す