カラッポ【カラ松】

Thirty four episodes ページ37

「あ、ここで乗り換え」
「もう昼時だが…何か食べるか？」
「カラ松くん。電車内で食べた駅弁は何だったの？」
「カラ松に賛成。私も足りない」


あんたたちが結婚したら食費どうなるんでしょうね、とボソッと言ったトト子

……結婚、かぁ…


チラッとカラ松を見ると、どうした？と言うふうな顔をしている


「……うどん食べたいなー。ちょうど、あるし」


何もなかったふりをして、トト子の横に並んだ
蠧魚君がカラ松と並んで、女子軍の背後に男性軍がいる、と言う感じだ


「私はAの胃袋が信じられない」
「よく食べますね」
「何よー、悪い？」


ブラックホールでも仕込んでんじゃ無い？と蠧魚君と話しているトト子
一つ言わせていただくが、私の胃袋はデカイ。そこらのおっさんより食べる自信がある


そうでもしないとやってけないよ、男子校の体育教師なんてさ


体力つけなきゃ！


「……私はほら、職業的に体力つけなきゃだし、よく動くから…その分お腹減るのよ。私がビックリしてるのはカラ松の胃袋」
「ん？」
「すごいよね。こんだけ食べて、あんまり動いてるところ見たことないし……どこで減らしてるの？脂肪」
「……あぁ、俺は……」


俺は脂肪が付きにくいタイプなんだ、と言うカラ松
羨ましすぎるだろこの野郎


トト子を見ろ。昨日なんて、トト子大好きなデザート私に譲ってまで痩せようとしてたんだから！(私が食べた)


「羨ましいわー。蠧魚くんもよね？」
「あ、はい。脂肪、付きにくいですね。ついたことないです」


私なんて中学時代すっげぇ太って、高校に入る前にとりあえず痩せようって感じで痩せた

実は運動できる系デブだったんだけど、痩せると重りが減ってもっと動けるように！
体が軽すぎて飛んで行くかもって本気で心配した


で、体育教師になったってわけ


「蠧魚君は、何で家庭科の教師になったの？」
「うち、家族全員教師一家なんすよ……でも俺だけ頭悪くて……料理好きだったんで、そっち分野勉強して、家庭科の教師になりました！」
「へぇ……大変ね〜」


そう言う弱井先生はどうなんですか、と言う蠧魚君
え、私？と目を見開くトト子


「私かー……現代文、中学の頃ほんっとに苦手で。おそ松くんよりできないのは嫌だから、頑張ったら教員免許取っちゃった」
「執念やば」


怖いよトト子、と言えば、あら、ありがと。と黒い笑顔


「……カラ松先生は？」


蠧魚君がカラ松を見た

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