僕の大好きな君 2

飲み会-K-2 ページ26

飲み会の主催者3人は、塚田、と戸塚、薮と言って、元気いっぱいで明るくて楽しい仲間たちだ

とても同い年とは思えない、礼儀正しく上品な挨拶をしている2人は、うまくやれるだろうかと最初は少しだけ心配したが、
みんな元来気のいい奴らなので、すぐにお互い受け入れ、楽しそうに話し始めたので、ほっとした

太輔が俺のことをみっくんと言いかけて、流石に恥ずかしそうに言い淀んでいるのが可愛くて、ひろみつでいいよ、と、みんなに分からないように耳打ちした


「本当は仲間に女の子とかもいるんだけど、今回は男同士で、ってヒロミツが言うからさー」

塚田が、その提案の主犯格が俺だとこのタイミングで暴露するもんだから、動揺で顔に熱が集まった

「いいじゃん、たまには
男同士気楽にさ」と誤魔化すと、

「えー、女の子いた方がいいよねえ」
塚田が太輔と横尾さんに同意を求めている

「ばか、ふたりみたいなイケメンに彼女がいないわけないだろ」

薮に言われて困ったように顔を見合わせている2人を見て、僅かに胸の痛みを感じる

「ヒロミツ、今彼女いないからって太輔くん拘束しすぎるんじゃないぞ」

言われて、はっとして太輔に視線を移した

そう言えば俺は、彼女について聞いたことが無かった

たぶん、知らずに居たくて、無意識にその話題を避けていたんだろうと、思う


「そっか…ごめん
気付かなくて」

「あ、いや、そんなこと気にしないで 彼女は今居ないから」

太輔が言うので、誰にも気付かれないように胸を撫で下ろす

俺と横尾さん以外の3人からはえーっ？！と驚きの声が上がった

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