衣装合わせ2 ページ25
「ほれほれ、リハまで時間もないしのう…羽風くんも心を決めてくるがよかろ」
「えー…て言うか朔間さん地味に帽子とってるし…過激で背徳的は何処に行ったのさ〜ねぇ、アドニスくん？」
手に持っていた帽子で乙狩先輩を指す朔間先輩。
「因みにアドニスくんは既に覚悟を決めたみたいじゃぞ」
「UNDEADへの奉仕の為だからな」
「う、まぁ、Aちゃんが折角作ってくれた衣装だもんね」
とかなんとか言いながら二人も更衣室へと消えていった。
「そうじゃ、嬢ちゃんや。手を出してくれんかのう？」
「こうですか…？」
言われた通り、両手の平を上に向けて体の前に出す。
頷くと、朔間先輩の手からお菓子が渡される。
「実はひなたくんから大量に貰ってのう…UNDEADはお菓子をみんなで食べるような面子でもないしのう。貰ってくれんかや？」
「いいんですか…？ありがとうございます…！」
可愛い形のクッキーやオレンジのフィナンシェなどキラキラしたお菓子をいくつか頂いてしまった。
待っている間に食べていても良い、感想を聞きたいなんて言ってくれるあたり気を遣われてしまっているのだな、と思ったがお腹も鳴る事だし有難くいただくことにした。
「喉も乾くだろ。ほら炭酸しかね〜から我慢しろよ」
ありがとう、と受け取りそうになったところで朔間先輩がなにかに気付いたように口を開く。
「おいわんこや。それ、我輩の冷蔵庫から取ったじゃろ…？」
「テメ〜はトマトジュースがあれば十分だろ。リッチ〜はこんな所に来ねぇよ。」
手に持っているそれにどうしようか悩んでいると
「…まあ、嬢ちゃんに飲んでもらった方が良いかもしれん。遠慮せず飲むがよかろ。」
と言われたので貰うことにした。
何だかんだ忙しく、水分すらまともに取れてなかった喉に染み渡る炭酸が美味しかった。
もちろん、お菓子も。
「幸せそうに食うよな。…そんな甘いもんっていいか？」
「うん、すごく美味しい…！」
「ふーん。良かったんじゃね〜の。」
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少々忙しく、更新が遅くなってしまって本当にすみません！！
今から忙しくなる時期が過ぎてもう少ししたら多分また書けるかと…！
こんなに遅かったにも関わらずお気に入りを外さずに居てくださった皆様、本当にありがとうございます！！
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作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2018年2月12日 13時
