護られるだけなんて。8 ページ8
朱桜司side
…どうしてなのでしょうか。
私の力なのなさに、呆れたというのなら司はもっと努力いたします。
一体何が…
ドサッ！
「す、すみません…！」
ふと顔を上げると書類の前でわたわたするお姉さまが。
前を見ずに歩いていたらお姉さまにぶつかってしまいました…一生の不覚でございます。
その書類の中に最近承諾されたKnightsの文字のあるライブ依頼が。
あまり勝手に見るのも良くないと思ったのですが、、、
「お姉さま、このライブというのは…？」
詳しくは知らないんだけどね、とお姉さまらしい顕著な前置きのあとLeaderたちの過去の話を聞いた。
聞き終わる頃には書類をまとめて渡したのちスタジオに向かって走り出してしまっていた。
「お姉さま、申し訳ありません！司は用を思い出しました。後日改めてお詫びをさせてください！」
スタジオにつくと、ドアが空きっぱなしでした。
おそらく私が出て行ったあと、誰も直さなかったのでしょう
盗み聞きはよくありませんが…緊急事態です
「もう、傷つけたくなかった…でも、俺はスオーを傷つけちゃったのかな…でも、あいつは未来がある。俺達の過去になんかかかわらない方がいいに決まってる」
Leader…
バタンっ！
「私だって、Knightsです…！すべて含めて側で仕えさせてください…お姉さまからあらかた聞きました。LeaderたちがKnightsを辞める必要があるとは思えません…！Knightsに、きていた依頼が、でしょう…？！」
気がつけばドアを叩いて叫んでいた。
今日は紳士からは程遠い行動ばかりで本当に恥ずかしい限りです。
でも、そんなことよりも大切なものがあると思うんです…
「だってよ、王様？末っ子がこう言ってるけど？」
…はは、とこぼすLeader。
その方の目が一瞬光を多く反射したのを見逃した人はいないでしょう。だってみなさんLeaderを、見ていたのですから。
「…みんなありがとう。大好きだ…！」
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作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2017年8月13日 16時
