回想 ページ37
晃牙side
Aから話を聞いたあと、昼休みに軽音楽部の部室へと向かった。
吸血鬼ヤロ〜はいつもいるとしても、双子は昼休みに練習にくる時に捕まえたかったからだ。
ドアを思いっきり開ける。
「吸血鬼ヤロ〜いるか?!いるだろ、出てこい!」
「やれやれ、わんこや。あまり煩くしないでおくれ…まだ我輩の起きる時間じゃないじゃろ…」
「じゃあ、羽風…先輩の居場所でもいい。頼む」
そういうと、目を丸くして彼は起き上がった。
「わんこ呼びに突っ込まないとは…よっぽどの事態なのかのう?何があったんじゃ?」
尋ねられ、顔が気に食わなかったが応える。
…どうせ知っているのだろうが。
「Ra*bitsのメンバーに今日の放課後防音練習室に来いって伝えて欲しいのと、放課後防音練習室を借りてほしい。」
なんだか途端にやっている事が恥ずかしくなってきて逃げ出そうとする。しかし、彼は微笑んで
「仕方がないわんこじゃのう〜ものの頼み方ってものがあるが…まあ、いいとするかのう♪仁兎くんには我輩から伝えておくぞい…1年生の子達に関しては葵くんたちに頼むがよかろ。」
「ハナからそのつもりだっつーの
…ありがとよ」
聞くと満足そうに出ていこうとする吸血鬼。
しかし、突然思い出したように振り返って何かを投げてきた。
反射でキャッチすると防音練習室の鍵だった。
「テメ、知ってたのか?!」
「そんな訳なかろ。それは…"俺"が作ったスペアキーだ。それと、今日は他のユニットも使わないはずだから問題ねぇ。…そういう事だからなくすんじゃねぇぞ?…あ、ああそうじゃった」
今…
驚いていると、またいつものいけ好かねぇ態度に戻っていやがった。
そして何かを思い出したように振り返ってこう言った。
「…呉々も蓮巳くんに見つからない様にのう♪」
少しすると双子も来たらしい。声がして見ると、
「大神先輩こんにちは〜!早いですね!」
「ああ。…あ、実は少し伝言を頼まれてくれねぇか…?」
人に頼るという行為は慣れず、ムズ痒かった。
「ええ〜どうしようかな〜?」
「食堂のパフェと麻婆豆腐で手を打ちますよ!」
恐らくゆうたの方が、兄貴それは…みたいなことを言っている。
「わかった」
承諾すると同じ顔が揃って驚きに染まる。
そんなに可笑しいかよ。
「で、何を誰に伝えればいいんですか?」
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ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 気が付きませんでした……ご指摘ありがとうございます!!(恐らく)直ったかと思います…!(そしてこんな駄作を読んでくださってありがとうございます!!) (2018年8月28日 23時) (レス) id: 3a19c5fcff (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あの、多分ですけど(転校生)先輩っていうのの「(転校生)」の部分は何もいじってなければあんずちゃんの名前が入るんですよね…?えっと、何もいじってないですけど「(転校生)先輩」となっていたので、多分「あんず」って入力すればいいのかと… (2018年8月26日 13時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 紅雨♪さん» コメントありがとうございます…!!!凄く嬉しいです…!完全趣味で書いていたのでそう言ってもらえて嬉しすぎて悶えてます((笑すごく元気とか勇気を貰えたので頑張りますね!(p`・ω・´q) (2018年1月27日 22時) (レス) id: 0bae9b1518 (このIDを非表示/違反報告)
紅雨♪(プロフ) - とても読みやすくて、面白い作品ですね。私、文才がないので憧れます。これからも更新頑張ってください! (2018年1月27日 21時) (レス) id: 589f4ef947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時:2017年6月20日 18時