手助け ページ36
なずなside
昼休みも終わりかけ。
また、言葉が上手に使えなくて。人と関わる道を選んでも上手くいかないことばかりだ。本当はに〜ちゃん、として偉い顔なんて出来ないんだよ…
｢どうしたんだ仁兎？浮かねぇ顔じゃねぇか｣
クラスメートにのぞき込まれて初めて暗い顔をしていたことに気がつく。
｢ああ、紅郎ちん…そういえば、紅郎ちんって妹いるよな〜？女の子ってどう接すればいいんだ？｣
｢ん？普通にだが…なんでだ？｣
事情を説明すると考える素振りが見えた。
すると、隣の席に誰かが座ってくる。見ると
｢零ちん？珍しいな〜｣
怠そうな様子だ。無理をしているようにも見える。
｢朔間、そんなに卒業が危ういのか…？｣
｢う〜確かにそれもあるのじゃが…実は手のかかる後輩が一端にお願い事なんてしてきてのう♪仕方が無いから手伝ってやることにしたんじゃよ｣
後輩の成長が嬉しくて、可愛くてたまらないと言うのが伝わってくる。
｢それで、何を頼まれたんだ〜？大変そうなら手伝うぞ？｣
｢おいおい、仁兎は人の心配してる暇ねぇんじゃねぇのか？｣
｢ああ、人の手を煩わせるほどの事じゃないのじゃよ。ちょっと伝言を頼まれてのう…仁兎くん、今日の放課後に防音練習室に来てくれ、と伝えろと言われたのじゃが。予定は空いてるかのう…？空いてなくても行ってやって欲しいのじゃが｣
｢え、俺…？わかった、Ra*bitsのメンバーに遅くなるって伝えに行ってくる｣
立ち上がって走り出そうとする俺の手を零ちんが引く。
｢その心配は無用じゃよ。ひなたくんとゆうたくが上手くやってくれてるはずじゃ♪｣
そうとだけ言い残すと、彼はまだやることがあると立ち去ってしまった。
チャイムが鳴り、脳は上手く働かないまま授業が始まった。
__同刻、一年生の廊下
友也side
｢なあ、光、Aって今日来てないんだよな？｣
｢そうなんだぜ〜心配なんだぜ〜…｣
｢倒れたって聞きました…大丈夫でしょうか…｣
そんな会話をしていると人の影が。
｢あ、ゆうたくん、Ra*bitsの子達ちょうど集まってるみたいだね！｣
｢ほんとだ。とっとと伝言済ませちゃおっか〜｣
話していると突然影が割り込んでくる。
｢呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン！｣
｢うわっ！呼んでないし飛び出てくるな！｣
驚きで声が可笑しくなる。そんな事は知らないと言ったように話を続ける双子。
｢世話になってる先輩から伝言をあずかってるんだよ〜｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 夢花(仮垢)さん» 気が付きませんでした……ご指摘ありがとうございます！！(恐らく)直ったかと思います…！(そしてこんな駄作を読んでくださってありがとうございます！！) (2018年8月28日 23時) (
レス) id: 3a19c5fcff (このIDを非表示/違反報告)
夢花(仮垢) - あの、多分ですけど(転校生)先輩っていうのの「(転校生)」の部分は何もいじってなければあんずちゃんの名前が入るんですよね…？えっと、何もいじってないですけど「(転校生)先輩」となっていたので、多分「あんず」って入力すればいいのかと… (2018年8月26日 13時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
ぽあぷるーじゅ。(プロフ) - 紅雨♪さん» コメントありがとうございます…！！！凄く嬉しいです…！完全趣味で書いていたのでそう言ってもらえて嬉しすぎて悶えてます((笑すごく元気とか勇気を貰えたので頑張りますね！(p`･ω･´q) (2018年1月27日 22時) (レス) id: 0bae9b1518 (このIDを非表示/違反報告)
紅雨♪(プロフ) - とても読みやすくて、面白い作品ですね。私、文才がないので憧れます。これからも更新頑張ってください！ (2018年1月27日 21時) (レス) id: 589f4ef947 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽあぷるーじゅ。 | 作成日時：2017年6月20日 18時
