33話 ページ35
リオンが仲間に加わってから数週間が経った｡
小さな町や村を転々としながらドルミールさんのいる場所へと向かい旅を続けている｡
そんな中
釣りをして食料を確保していた時にスカイの持ってるステッキを踏ん付けて折った｡
スカイ「ちょ､ウラル！何したのよ！」
そう怒るスカイを横に表情一つ変えずに
ウラル「ごめん､あることに気が付かなかった｡次の町で弁償…いや､まってて」
と言って手を翳す
すると不思議とみるみるうちにステッキが直った｡
すぐさま和服？とやらに手をスッと隠すと
ウラル「これで良いでしょ？少し改造もしといた｡」
なんてまた真顔で言う｡
彼に感情はあるのだろうか？と疑問に思ってしまう｡
だけどあの彼のことだし「感情的にならない方が効率的」とか言うのは予想がつく｡
シュウ「お前…何したんだよ｡というか何者なんだよ｡」
そう言ってキッと睨むシュウを見ても真顔で
ウラル「そのままの意味｡僕も一応選ばれた存在…だからね｡」
と答える｡
リオン「凄いねぇ｡どの伝説の武器なの？」
目を輝かせるリオンを見てもやっぱり表情が変わらない彼は
ウラル「治癒の杖｡治癒の対象が魔力を持っていれば万物を癒す力を持ってる｡アレはそれのついでに僕の魔法で少し改造した…それだけ」
目を閉じて言う｡
何か知らないけどここって全員伝説の武器持ちなのが判明した｡
ウラル「で､どうする？そろそろ出発する？」
相変わらず少しせっかちなウラル…
最近ほとんど彼のペースかもしれないと思いつつあるが､きっと早くルルさんに会いたいと思ってるのかもしれないと思って私は旅を再開した｡
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：千明 | 作成日時：2022年8月25日 14時
