21話 ページ23
----------------レイ視点----------------
新しくシュウが加わって旅がかなり賑やかになった｡
魔物を狩りながらテキトーに西へ向かう｡
そこでふと疑問に思った｡
「ねぇ､シュウの持ってる霹靂と疾風ってさ西じゃなくて北にあるって言われてるじゃん？どうしてそれを？」
シュウ「ん？え…そーなんだ｡ただの短剣かと思ってた」
北にあるとされる伝説の武器のことを聞いて驚くシュウに対して
スカイ「アンタ､世間知らずにも程があるんじゃない？本当は知ってるんじゃないの？」
と辛辣なツッコミを入れるスカイ｡
シュウ「いや…知らなかったのは割とガチで本当｡まぁ…1年前ぐらいにルルが拾ってきたんだとよ｡アイツ､ふわふわした雰囲気で一見するとそうは見えないが
「シュウはルルさんのこと､信頼しているんだ｡」
少し嬉しそうに話すシュウを見て私はそう言う｡
シュウ「多分､あの時ルルと会わなかったら今ここにはいねーし､今のボクはお前らに会うことも､霹靂と疾風を手にすることも無かっただろうよ｡」
きっとシュウはルルさんに会ったから今のシュウがいるってことを感謝しているのだろう｡
そうやって談笑しながら森に入って行った｡
するとすぐ目の前に『魔狼注意』と書かれた看板を目にした｡
スカイ「…どうやら､魔狼が出るらしいわね…そうなったら…あの道路通らなきゃよね…」
シュウ「まじか…ボクあの道はマジでうるさいから通るのイヤなんだけど…」
意見が割れて少しぎすぎすしていると
気がつけば魔狼に囲まれていた｡
シュウ「しまった！ここ､魔狼注意って書かれてたんだし､森の外で話し合えば良かった！」
「しまった」という顔をするシュウと
スカイ「レイ､シュウ！応戦しましょう！」
と言って杖を前に出して指揮をとるスカイ｡
そこから3人対大量の魔狼の戦いが幕を開けた｡
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作者名：千明 | 作成日時：2022年8月25日 14時
