勝((略 7 ページ8
新王side
先程からやたらと大臣が俺の事を責めてくる。
あいつ、自分が偉くなったつもりででも居るのか。
ふざけるな。
王は俺だ。俺こそが王だ。
新「…お前のいうことはよくわかった。だが、お前と俺とでは分かり合えないだろう。」
大「なんてことを…小さい頃から2人で草原を走り回った仲ではないですか。」
新「もうあの頃の俺とは違うんだよ。」
新「そんな奴にはもう……死んでもらうしかないなぁ。」
大「………!?」
新「おい!誰か来い!この者を処刑せよ!王への反逆罪だ!」
俺は叫んだ。しかもかなりの大声で。
なのに、誰も来ない
新「…!?誰か来い!王の命令だぞ!」
すると。
俺の前で奴の肩が揺れた。
笑っているのだ。
新「何故笑っているのだ!?」
大「ふふふっ……先程私は反乱軍が近づいていると申しましたよね。」
新「あぁ。だからどうした。」
大「…王様は、城で働いている者のことは全くお気にかけられないのですね。自分が生きていればそれで良いのですか。」
新「っ…………。」
痛いところを疲れて、俺は黙り込んだ。
大「安心してください。働いている者達は全員避難させました。今残っているのは私達だけです。」
新「そうか…。」
大「では、お選び下さい。」
大「王様はこれからどうされたいのですか。自分の行動を反省し、反乱を起こした人達に謝りますか。それとも、逃げ、政治から離れますか。」
新「俺は…」
俺はどうしたいのだろう。
そもそも俺は何故王になったのだろう。
…みんなの願いを叶える為…?
果たして、今俺に皆の願いを叶えるということが出来るのだろうか…。
今の俺に……政治をする資格は…
ない。
新「俺は…にげる。」
大「ほぅ…。そうですか。」
新「勘違いしないでくれ。ただ逃げたい訳じゃない。でも…今の俺には政治をする資格なんてないんだ。」
新「すまなかった…大臣。」
大「いえ。それでこそ元の王様ですね。では、逃げまし((居たぞ!王だ!
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作者名:ゆず | 作成日時:2018年6月26日 22時