灰原ユウヤの義妹はヒカル君の彼女になりました。[part5]【ダンボール戦機WARS】 (ページ10)

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《190》ページ10

6時を回る頃には頭痛はすっかりひいていた。

A「うーん……ここはこうして！」

一人で考えあぐね、ドライバーを片手に損傷の激しくなりそうなアームを付け替える。

A「こっちは終わり！」

ヒヨコの所持するオランジェデイジー。全体的に薄いオレンジ色だが時折、グラデーションのように濃くなっていくのがなんとも綺麗なLBXだった。アームには白をチョイスした。新しい武器はオランジェ・ミドルガン。より確実に敵にあたるようにという思いも込めて。
今度はリオの持っているムーンライトに取り掛かる。

A「これ……ラグナロクフェイズ取り入れてる。」

細身なLBX。余分な飾り気などない、バランスのいい黒と白を基調としたカラーリングだ。こちらもアームは取り替え、色々付け加えては外したりしていた。新兵器はナイト・ツインエッジ。比較的、小さくして小回りのきく両アーム専用の武器にしてみた。ライフルにしてもよかったが彼女のLBXの扱い方を見た事がない為、勝手に変える事などできない。

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ｶﾞﾗﾗｯ…

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???「よう！A、元気になったか？ほら、差し入れ!!」

A「ブンタ君、ありがとう！」

時計に目をやったところ、7時。もう1時間過ぎていた。
彼の持ってきたおぼんにはおにぎりが2個のっている。

ブンタ「その2個、くれてやるよ！もう後はAだけだし！」

A「1個でいいよ。……ブンタ君、まだ食べてないでしょ？」

ブンタ「何で知ってたんだ!?すまねえな、貰っておくな。」

私はおにぎりを取って食べてみた。すっかり冷めてしまっているけれど、美味しかった。

ブンタ「美味しかっただろ？それ、トメさんが用意してくれたんだ。」

A「トメさん気が利く～！」

ブンタ「そりゃ、トメさんだからな。……またな！」

A「うん！ブンタ君こそ頑張ってね!!」

ブンタ「おうっ!!」

彼が行ったところで私は道具を片付けた。もうできあがったのだ。この用具は後で日暮先生が片付けるとして、この2機は届けに行くべきだろう。

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届けなきゃ。体育館へ……！