灰原ユウヤの義妹はヒカル君の彼女になりました。[part5]【ダンボール戦機WARS】 (ページ24)

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《203》☆ ページ24

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Aは覚えているかしら。

貴方が生まれて間もない頃に私は死んでしまった。

元々は下級貴族の娘だった私。

だから一応、貴方も知っているでしょう海道財閥の方々とは知り合いだった。

私は死んでしまい、当時4歳だったシロアと1歳のリオはまだ赤ん坊の貴方と取り残されてしまったの。

『だから言ったのだ。お前は……昔から病弱だったというのに……』

お父様はそう言いながらも泣いていた。

お母様もお父様と同じく、過保護で泣いていたわ。

彼らはかなりの子煩悩な人だったからか、色々とさせてはくれた。

____私の大好きな、LBX。

貴方も好きでしょう？

きっと、この時代の子達はもっと強くなっているでしょうね……

見たかった。

私も“セブンス”の力があれば死なずにいたのに。

悲しいの。

だって、私じゃなくてまだまだ幼いシロアに貴方もリオも育てられてきたのだから。

してあげたい事、できなかった。

もっと一緒にいたかった……！

もう無理なのは分かってるから貴方の“チカラ”について少し教えてあげるわね。

“グラツィオーソ”はオーバーロードのように底知れない可能性を持っている。

貴方もリオもそしてシロアも、“チカラ”は眠っている。

貴方達が最初で最後の“セブンス”よ。

“グラツィオーソ”もできれば使いこなしてほしい。

貴方の守りたいもの____それは、何？

世界？

好きな人？

あるいは、友達？______

分からないけれど、Aは何かを守りたい、そうよね？

皆が好きだから……

貴方の好きなLBXを続けたいから……

“チカラ”はその為にある。

余計なものに振り回されず、貴方は“彼”についていきなさい。

“彼”なら世界を見て、人々を助けるわ。

Aも知っている……

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____瀬名アラタ。

オーバーロードを己の為に使わない、本来の使用を心掛ける者。

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