《202》 ページ23
まぶたが重たくなり、結局は何分か寝てしまったらしい。扉を開ける音とかすかに吹き込んできた風によって目を覚ました。視界はぼやけているが、カーテンで仕切った先のシルエットと声でユノとキャサリンがいるのが分かった。
アラタ「あれ……皆……」
彼もちょうど目を覚ましたようだ。私も起きたのでカーテンを静かに開け、キャサリンの隣に立つ。
アラタ「Aも……あっ、カイト!カイトは!?」
皆がその人物の名前を耳にした途端、表情を暗くする。
そうだ。カイト君……ああ……裏切ったのね……
彼が裏切った事よりも、私はカイト君を止められなかった事を悔やんだ。
タダシ「カイトは……裏切ったんだ。」
ノゾミ「カイトを連れ戻しましょう。」
タダシ「そうだな。カイトに戻るように言おう。」
ノゾミ「でも……駄目だったら……?」
二人とも不安そうな声色だ。
ブンタ「難しいかもな……カイトは一度思い込んだら考えを変えねえぞ。」
雰囲気は一気に暗さを増した。
ユノ「ね、今日はもう帰りましょ。明日、早いし。」
彼女の作り笑いで皆は変える事にした。
ユノ……すぐに分かっちゃうよ。
君の、いつもの笑い方見てるから……
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昇降口前にて______
ユノ「A〜〜〜!!」
あー……頭痛が悪化したかも……
ユノ「早くっ!早く帰らないと!!」
A「分かった!待って……」
キャサリン「……ねえ、ユノ?」
ユノ「なあに、キャサリン?」
キャサリン「A、顔色悪くない?」
A「もー、待ってて!!」
ハナコ「____!私、Aちゃんと帰るからキャサリンとユノは先いいよ。」
ユノ「そう?……キヨカ、ハナコ。Aにもしもの事があったらよろしくね。」
キヨカ「ええ。」
キャサリン「じゃあ、おっ先〜!」
ユノ「ちょっ……キャサリン〜!!」
____視界が歪む。
もう、耐えきれない。
それでも私は歩み始める。
ふらふらとよろめきながら……
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見えない幻覚に手を伸ばして______
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推薦受かりました!
なので更新続けます!!)^o^(
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銀大路 霙。(プロフ) - .°*ユリカ*°.さん» ありがとうございます!!!!!*・゜゚・*:.。..。.:*・'(*゚▽゚*)'・*:.。. .。.:*・゜゚・* (2014年3月9日 11時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
.°*ユリカ*°. - 銀大路 霙。さん» 遅くなってすいません!完結おめでとうございます!! (2014年3月9日 9時) (レス) id: 0e98e27daa (このIDを非表示/違反報告)
銀大路 霙。(プロフ) - 麻妃★クラピカを神だと思う人挙手!!←←さん» おうよ!LINEで話そうず!!(*`・ω・´)b (2014年2月2日 19時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
麻妃★クラピカを神だと思う人挙手!!←←(プロフ) - 銀大路 霙。さん» ラインで話そ! (2014年2月2日 17時) (レス) id: 46075e078c (このIDを非表示/違反報告)
銀大路 霙。(プロフ) - .°*ユリカ*°.さん» ありがとうございます!!(*^o^*) (2014年2月2日 17時) (レス) id: aa3c000fde (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:籠。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/rou/
作成日時:2013年12月27日 11時