story42 ページ42
どれくらい...キスをしていただろう...
どれくらい抱き合っていただろう...
気がつけばたくさんの人に囲まれていて...
キャーキャー叫ぶ人もいれば...
私たちを写真に撮る人もいた...
黄「Aっちこっち来て」
そう言って涼太は私の腕を取り
私を隠すように私の前に立った。
黄「ごめん。カノジョ見せ物じゃないんス」
涼太はそう一言だけ言うと
私の手を握って歩き出した。
たくさんの人混みの中...
気にすることなくどんどん進んでいく。
貴「...涼太?...どこ行くの?」
黄「会場...抜けてもいいっスか?」
貴「え、あっ...うん。いいけど...
どこに行くの?」
黄「ちょっと事務所に付き合ってほしい」
貴「事務所...?」
黄「あの時みたいに...
勝手に写真撮られて世間にさらされたり
周りが勝手なこと言い出す前に...
今度こそちゃんとオレの口からファンの人たちに
Aっちのことを伝えたい。
今度は...オレにAっちを守らせてほしい」
そんなことをしていいのか...
すごく不安になったけど...
涼太の真剣な気持ちを壊したくない。
私は...涼太に握られた手をぎゅっと握り
ただただ...涼太について行った。
事務所につくと慌ただしい様子で
たくさんの人たちが行き交っている。
マ「...お久しぶりね、Aちゃん。
あの時のこと...いつかちゃんと謝罪したかった。
苦しい想いをさせてごめんなさい。」
貴「いえ...頭を上げて下さい。
決めたのは私です。
謝る必要はありません」
私に深々と頭を下げた涼太のマネージャーさん。
黄「相澤ちゃん...話があるっス」
マ「涼太。早速...SNSであなたたちの写真が話題になってるわ。
ちゃんと自分の口で伝えたいんでしょ?
会見の手配をしたから準備して」
黄「さすが相澤ちゃん。
社長は何か言ってたっスか...?」
マ「今度はちゃんと...あなたたちを応援したいって。
ほら!急いで!」
黄「Aっち、ごめん。
ここで待っててくれないっスか?
ちゃんと...ちゃんとみんなに伝えてくるから」
貴「うん、分かった」
私がそう言うと...
涼太はおでこに触れるだけの優しいキスをして
部屋を出て行った。
" トントン "
しばらくすると誰かが部屋をノックして中に入って来た。
マ「もうすぐ会見が始まるわ。
テレビつけるから見てて。
涼太の想いが詰まった会見だから
誰よりもあなたに見てほしい」
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suzu4578(プロフ) - とっても素敵な作品でした!☆10じゃ足りませんよ!!! (2022年4月16日 17時) (レス) @page45 id: 2bb44b4795 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん - もう号泣しました。青峰くんの優しさと、黄瀬くんの一途さにもう…好きな作品です。 (2022年2月24日 2時) (レス) @page45 id: 5b47857afa (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます(●´ω`●)青峰君今回も活躍してくれました♪そろそろ青峰君の小説も書きたいと思っていたので、、、少々お待ちくださいませ^ - ^ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 感動してしまいました(´-`).。oO今回も書く青峰くんも好きなので青峰くんも新しいの書いて欲しいです^^ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 218cb5622c (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂いてただなんて...嬉しいです!素敵な作品と言って頂け感謝感激です(><)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7nana23 | 作成日時:2019年4月13日 17時