嫌いになりたいと思う恋【黄瀬涼太】

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黄瀬side






黄「恋愛していいって何スか？」



マ「え？」






自然とそんな言葉が漏れた。







そんなオレを見てマネージャーは言った。








マ「涼太。
まだ...２年前のこと引きずってる？
あの時...彼女には申し訳ないことしたって...
私も社長もそれはずっと感じてる。
でも...あの時はそれしか方法がなくて...」



黄「ちょっと待って...
彼女に悪いことした？
それしか...方法がない？」





マネージャーの言ってる意味が分かんなかった。



どういうことっスか？







Aっちは...オレじゃなくて青峰っちが好きで
世間にオレと付き合ってるって知られる前に
青峰っちを選んだ。



オレは振られたんス。





なのに...彼女に悪いことしたって何だよ








オレの顔を見て何も言わないマネージャー






黄「ちゃんと話して欲しいっス」



マ「涼太...彼女と...別れた理由って何？」



黄「...は？...イヤ...フラれたんスよ。
好きな人が出来たって」



マ「それは...」



黄「それは？」



マ「...彼女の涼太への優しさだった...」



黄「は？だから...聞いてたっスか？
オレ...フラれたんスよ？
写真撮られて記事になるから...
だからちゃんとカノジョだって
みんなに公表したいって言ったら
好きな人がいるから...
今はオレじゃなくて
その人と一緒になりたいからって...」



マ「彼女は...写真を撮られたことも
記事になることも...
涼太よりも先に知ってた。
私が...涼太のために...
別れて欲しいって頼みに行った」






何を言われてんのか...全然分かんない。


全然分かんないっスよ...








あの時...確かにAっちと青峰っちは
ベッドの上で抱き合ってた。




オレを...信用させるためだった...？




あの時のこと...
1ミリたりとも忘れたことなんかない。




泣きたいのはオレなのに

今にも泣き崩れちゃいそうな顔してるAっちの顔。






1ミリたりとも...忘れたことない。

てか忘れられないっス...





何でそんな顔するんスかって...
裏切ったのAっちじゃんって









でも...それって...

オレを守るための " ウソ " だった？







だから...だから...
あんな顔してたんスか？









今すぐ...Aっちに確かめに行きたいけど

足が動かない。









もし...Aっちがオレを
守るためについたウソだったとしたら









Aっちはどんな気持ちでいたんスか？

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