story21 ページ21
カーテンの隙間から覗く明るい光で目が覚める。
" スーッスーッ "
隣からは静かな寝息が聞こえている。
私の身体はしっかりと涼太に包み込まれていて
涼太の温かさが伝わってくる。
長い睫毛。
綺麗に整えられた眉毛。
綺麗な黄色の髪。
今こうして涼太の隣にいれるのは私だけの特権。
今日は大学が休み。
涼太はお昼から撮影があるって言ってた。
ドラマに出て...今や時の人。
今まで以上に忙しくなるんだろうな。
だから今日の...
今の...この時間は貴重すぎる。
朝ごはん...何か作ってあげなきゃなー
私は涼太を起こさないように
ゆっくりりと涼太の腕から抜けようとした。
" ギュッ "
貴「涼太?起こしちゃった?」
涼太は私を強く抱きしめて来て
もう一度涼太の腕の中にすっぽり埋まる。
黄「フッ(笑)
Aっちよりも先に目覚ましてたっス」
貴「え?!...ちょっと起こしてよ」
黄「久々に見れた寝顔っスもん。
起こすわけないっスよ」
そう言って優しくキスをする。
貴「朝ごはん作らなきゃ」
黄「まだ離れたくないんスけど」
貴「でも...お昼から撮影でしょ?
何か食べて行かなきゃ...」
黄「じゃーAっち食べていいっスか?」
そう言うと...涼太は私の上にまたがった。
そしてもう一度優しいキスをする。
私はそんな涼太に身を任せた。
黄「オレ、今ちょー幸せっス」
貴「私も幸せだよ涼太」
" オレ、今ちょー幸せっス "
あの時、そう言ってくれた涼太のクシャっとした
私の大好きな笑顔が...
今でも目に焼き付いて消えない。
あの笑顔が...
もう私に向けられることはないんだね。
涼太を待ってる時の時間は遅すぎたのに
涼太と離れなきゃいけない時間は
やっぱりあっという間に過ぎていく。
黄「じゃー行ってくるっス」
そう言ってキスを交わした。
昨日は油断して飛び出してしまったけど
今日はぐっと我慢して
玄関から出ることなく涼太を見送った。
またしばらく会えないのか...
私はさっきまで一緒に寝ていた布団に潜り
ふざけながら撮った二人の写メを見る。
本当は待ち受けにしたいけど
万が一誰かに見られたら大変なことになる。
だから...ただ眺めるだけ。
" ピンポーン "
え...誰?
滅多に鳴ることのないインターフォンが鳴った。
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suzu4578(プロフ) - とっても素敵な作品でした!☆10じゃ足りませんよ!!! (2022年4月16日 17時) (レス) @page45 id: 2bb44b4795 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん - もう号泣しました。青峰くんの優しさと、黄瀬くんの一途さにもう…好きな作品です。 (2022年2月24日 2時) (レス) @page45 id: 5b47857afa (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます(●´ω`●)青峰君今回も活躍してくれました♪そろそろ青峰君の小説も書きたいと思っていたので、、、少々お待ちくださいませ^ - ^ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 感動してしまいました(´-`).。oO今回も書く青峰くんも好きなので青峰くんも新しいの書いて欲しいです^^ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 218cb5622c (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂いてただなんて...嬉しいです!素敵な作品と言って頂け感謝感激です(><)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7nana23 | 作成日時:2019年4月13日 17時