story17 ページ17
大輝のおかげでキスマークがバレることはなかった。
それから2カ月。
キスマークもとっくの昔に消え...
今は涼太の温もりも感じることは出来ない。
だけど週に1回は涼太は電話をくれた。
" 顔が見たいっス " って
毎回テレビ電話をしてくる涼太。
ちょっと照れくさいけど
涼太の顔を見て話せるだけで
涼太の存在を感じることが出来た。
そして...いよいよ今日だ。
涼太のドラマが放送される。
楽しみなのは本当。
でもラブシーンを見るのはやっぱりちょっと複雑。
青「なぁ...マジで俺も見なきゃなんねーのかよ」
貴「...だって一人で見たくないじゃん?」
青「んなの知らねえよ。
つか俺は黄瀬のラブシーンなんか見たくねーぜ?
吐き気がするっつーの」
気を紛らわすために...私は大輝の部屋に来ていた。
画面に涼太が出てきた瞬間...
どことなく...一瞬だけだけど
遠い存在に感じた。
始まって30秒くらい?
早速濃厚なキスシーン...
いつもはそんな恋愛ドラマを観て
胸がキュンキュンしてたのに
今は胸がズキズキ痛い...
" ピッ "
え?!
画面が真っ暗になった。
貴「ちょっ!大輝?
なんで消すの!!今始まったばっかじゃん!」
青「うるせえ。やっぱ黄瀬のキスとか無理だ。
見たくもねーの見る必要ねえだろ。
それより腹減った。飯食いにいくぞ」
そう言って部屋から出て行く大輝...
え...ちょっと待ってよ...
私も慌てて荷物を持って部屋を出た。
涼太のキスシーンを見たくないって言った
大輝の言葉はきっと本心だとは思う。
だけどきっとそれだけじゃない。
私の気持ちを悟って...
わざわざテレビを消して外に連れ出した。
そうゆうとこ昔から変わってない。
私...大輝にいつも助けられてる。
ムカつくし腹立つし
態度でかいし...
それでもやっぱり私を理解してくれてる。
それが大輝だ。
この先...大輝を好きになることはない。
それは分かる。
大輝への好きは恋愛とは違うから。
だから大輝を恋愛として好きになることはない。
だけど...大輝のいない人生ってのも私には想像できない。
もちろん涼太のいない人生だって考えたくないし
考えられないけど...
大輝は家族だから
私の一番の理解者だから...
この関係はなくしたくない。
今...改めてそう感じた。
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suzu4578(プロフ) - とっても素敵な作品でした!☆10じゃ足りませんよ!!! (2022年4月16日 17時) (レス) @page45 id: 2bb44b4795 (このIDを非表示/違反報告)
はるぴょん - もう号泣しました。青峰くんの優しさと、黄瀬くんの一途さにもう…好きな作品です。 (2022年2月24日 2時) (レス) @page45 id: 5b47857afa (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます(●´ω`●)青峰君今回も活躍してくれました♪そろそろ青峰君の小説も書きたいと思っていたので、、、少々お待ちくださいませ^ - ^ (2019年5月16日 21時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 感動してしまいました(´-`).。oO今回も書く青峰くんも好きなので青峰くんも新しいの書いて欲しいです^^ (2019年5月16日 20時) (レス) id: 218cb5622c (このIDを非表示/違反報告)
7nana23(プロフ) - kirakirahikaru0さん» コメントありがとうございます!楽しみにして頂いてただなんて...嬉しいです!素敵な作品と言って頂け感謝感激です(><)これからも頑張りますのでよろしくお願いします!! (2019年5月15日 7時) (レス) id: 6aff11dccc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:7nana23 | 作成日時:2019年4月13日 17時