眠り姫様の定義とは ページ14
そして、太宰はQの顔の直ぐ真横にナイフを突き刺した。
「……甘ェ奴だ
そういう偽善臭ェ処も反吐が出るぜ」
Aの身体は少々震えている。
「Qが生きている限り、万一の安全装置である私の異能力は必要だろう？
ポートマフィアは私を殺せなくなる
合理的判断だよ」
太宰はQの周りの木の幹をナイフで切り落としながら云った。
「如何だかなぁ？
おいA、大丈夫か？」
中也はAの隣にしゃがみこんで背中を摩った。
Aは目に涙を貯めた顔を上げた。
『…だ…いじょうぶ…』
「大丈夫じゃねぇだろ
おい太宰、手前の所為だからな」
「中也も“やれよ”とか言っていたから同罪だよ」
「あァ？ありゃ手前を試すために言ったンだ！Aの目の前で人を殺させるかよ！」
「私だって
ただ私の演技が上手かっただけの話」
『…二人とも五月蝿い！』
Aの一声で二人の言い合いは終わりを告げた。
木の幹からQを解放し、中也がおぶって、太宰は人形を手に持っている。
「おいクソ太宰！その人形寄越せコラァッ！」
「駄〜目！万一の保険だもの！」
『一寸！久ちゃんが起きるでしょうが！』
また二人の言い合いを止めるA。
お判りだと思うがこの二人、Aが居ないと制御が効かないのだ。
「彼奴…絶対何時か死なす」
『あ、危ない』
中也が小屋の外へ出る瞬間、Aがそう呟き、中也の身体に何かが巻き付いた。
Aは放られたQの身体を静かに受け止めた。
Aが危ないと云ったのは中也の身ではなく、Qの身の方だったようだ。
外で何かに振り回された中也は小屋の壁に激突し、入口の床に落ちてきた。
「何だ、あの異能は…」
「むぅ流石組合の異能力者！驚異的な
太宰はAに人形を渡し、寝そべったままの中也の頭を踏みつけ、そう言い放った。
「踏むな！」
「クソ太宰、如何する」
「如何するも何も私の異能無効化なら、どんな攻撃も小指の先でちょちょいと___」
太宰が話終える前に、ラヴ・クラフトの触手が届き、中也は少し屈んでそれを避けた。
すると、太宰が右方向に吹っ飛んだ。
「太宰ィ！？」
『？！』
中也が焦って太宰の方を見、それとは逆側から繰り出された触手に右拳を繰り出し、駄目押しに打撃に異能力を乗せた。
「重い……拳……」
AはQと人形を抱き抱えたまま太宰の元へ走った。
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かなこ - 中也❤愛してるぅ (2021年11月19日 14時) (
レス) @page3 id: 84f9a9af20 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - RENKAさん» 本当ですか！！めっちゃ嬉しいです〜♡ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします♡ (2021年11月7日 14時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 最初から見させていただいてます！読みやすくて面白くて最高です！ (2021年11月7日 1時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あいでっとさん» コメントありがとうございます！シリーズ3の話がいっぱいになりましたらこちらに移行しますね！もう少しシリーズ3をお楽しみ下さいませ！ (2021年8月23日 17時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 早く見たい…← (2021年8月23日 17時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年8月23日 13時
