遂に一夜限りの復活を遂げる ページ15
吹っ飛ばされた太宰は太い樹木にぶつかり、その下で何とか立ち上がった。
「おい太宰！」
『ちょっ！大丈夫！？』
駆け付けたAと中也は太宰の顔を見て、顔を顰めた。
「手前…深手じゃねェか」
「…あの触手、実に不思議だ」
『まさか……異能無効化が効かないとか言い出さないでしょうね…？』
「そのまさかだ、異能力無効化が通じない」
「莫迦な…有り得んのかそんな事」
その間もラヴ・クラフトは三人の元へ近付いてくる。
「私の無効化に例外はないよ
可能性は一つしかない」
太宰は顔中傷だらけにも関わらず、不敵な笑みを浮かべている。
「あれは異能力じゃないんだ」
「はァ？マジか、愉快な冗談だなァおい」
『異能力じゃないとすれば、あれは一体…？』
「仕方無い、懐かしのやり方で行こう
AはQとこの人形を守っていてくれ
作戦
太宰が中也に云った。
「あァ？ここは《櫺子の外に雨》か《造花の嘘》だろうが」
「中也
私の作戦立案が間違ってた事は？」
「………ﾁｯ…糞……！」
太宰のワクワクしたような笑みと中也の何も言い返せない表情を見たAはニヤニヤしていた。
あの頃の三人が今夜本当に復活するのだ、とドキドキしていた。
「お腹が減った……」
「やぁ！」
ブツブツと何かを唱えながら歩いてくるラヴ・クラフトに声を掛けた太宰。
「敵を排除して…帰る」
瞬間に触手が迫る。
それを太宰がしゃがんで避け、その後ろから中也の姿が現れた。
ラヴ・クラフト側から見れば、太宰一人の様に見えたのも当然だ。
これが作戦コード《恥と蟇蛙》だ。
そして太宰の作戦立案が間違っている事は百二十パーセント無い。
「前の男は…囮…？」
そのまま中也が触手の上を走り抜ける。
そして、化物の胴体に拳を突き刺した。
「…重力操作」
中也がそう声を出した瞬間、化物の身体と触手が赤い光に包まれて、
「俺の異能力は触れたものの重力を操る
そのまま寝てろ、タコ」
中也が太宰の元へ飛び下りた。
「御見事」
太宰はニコニコの笑顔で云った。
そしてまた言い合いを始める太宰と中也。
その後ろからAが声を上げる。
『ちょっ！太宰！中也！』
Aが焦って声を出すも、二人には届いていない。
『おい！そこの莫迦二人！！あの化物、動いてるわよ！！！』
Aが大声を出すと、漸く聞こえたらしい。
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かなこ - 中也❤愛してるぅ (2021年11月19日 14時) (
レス) @page3 id: 84f9a9af20 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - RENKAさん» 本当ですか！！めっちゃ嬉しいです〜♡ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします♡ (2021年11月7日 14時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 最初から見させていただいてます！読みやすくて面白くて最高です！ (2021年11月7日 1時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あいでっとさん» コメントありがとうございます！シリーズ3の話がいっぱいになりましたらこちらに移行しますね！もう少しシリーズ3をお楽しみ下さいませ！ (2021年8月23日 17時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 早く見たい…← (2021年8月23日 17時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年8月23日 13時
