新・双黒の誕生 ページ21
『うわ』
「……出るよ？」
Aは顔を歪ませ、太宰が冷静に応答した。
《ご機嫌かね？太宰君》
「何ですか、森さん
マフィアとは、探偵社の作戦を邪魔しないよう協定を結んだ筈ですが？」
《その協定だが……今、部下から連絡があってねぇ
…守れそうにないのだよ》
「真逆…」
《その真逆だ
それからAちゃん？そこに居るんだろう？》
Aは肩を震わせた。
Aは森から、任務を仰せつかっていた。
だが、それを放棄して太宰の元へやって来たのだ。
手の甲を口に押し当てているAは太宰を見て首を横に振った。
「…A？Aならここには居ませんけど」
《いいや、居るね
それこそAちゃんの部下に真実を吐かせたのだもの》
Aは部下に頼み込んで、Aなしで任務を遂行してもらっていたのだ。
Aは諦めたように口を開いた。
『はぁ〜……何ですか、首領』
《今溜息付いたよね？！
…マフィアで、任務放棄、独断行動、これらの行為はマフィア追放の一種の要件だ、判っているよね？》
『勿論判っています
この様な行動に出た事は反省しています』
《…身を追われる立場になるんじゃあないかい？》
『お好きになさってください、覚悟は出来ています』
《ほぅ…
まあいい、太宰君と共にその任務を遂行しなさい》
『え…？』
《お仕置は、その後だ》
『………』
《では、太宰君、芥川君とAちゃんの事、宜しく頼んだよ》
そう言って電話を切った森。
「…マフィアの任務を放棄して私の元へ来たのかい？」
『……うん』
Aは肩をがっくり落として返事をした。
「ぶっははは！」
『ちょっ…！笑い事じゃあないでしょ！』
「否、ごめんごめん
そんな大胆な行為に出るAは初めて見たから」
爆笑して身体を震わしている太宰。
『だって……』
「…だって、何だい？」
『…これが自分の信じた道だから』
「ふふっ」
また声を出して笑った太宰を睨みつけるA。
『…而も今の話、全部アンタが仕組んだんでしょう？
敦くんと龍ちゃんの事も心配だし』
「…でも、敦くんと芥川君ならやれる」
太宰は真剣な声でそう言った。
Aはそれを聞いて呟いた。
『…新・双黒、かぁ』
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かなこ - 中也❤愛してるぅ (2021年11月19日 14時) (
レス) @page3 id: 84f9a9af20 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - RENKAさん» 本当ですか！！めっちゃ嬉しいです〜♡ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします♡ (2021年11月7日 14時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
RENKA - 最初から見させていただいてます！読みやすくて面白くて最高です！ (2021年11月7日 1時) (レス) id: b5b9f86a00 (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - あいでっとさん» コメントありがとうございます！シリーズ3の話がいっぱいになりましたらこちらに移行しますね！もう少しシリーズ3をお楽しみ下さいませ！ (2021年8月23日 17時) (レス) id: 008ae2747a (このIDを非表示/違反報告)
あいでっと(プロフ) - 早く見たい…← (2021年8月23日 17時) (レス) id: 81182bc18e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：myu | 作成日時：2021年8月23日 13時
