Q14.どう返事したらいいですか？ ページ14
.
先生とお揃いが増えた。キーホルダーのつぎは、文化祭のクラＴ。ふたりだけのお揃いじゃないし、こんなささやかなことだけど、すごく嬉しい。
出しものは成功した。ほぼ満席の状態が続いたし、演出も驚いてもらえたし。ただ、文化祭の先生は見回りとかが忙しいらしくて、わたしはふつうに友達と出し物を見て回ったりした。先生が顧問をしている漫画研究部も出し物をしてたけど、先生の姿はなかった。
そして、文化祭はあっという間に後夜祭の時間となった。最優秀クラスや部の発表。なんと、わたしたちのクラスが最優秀クラスとして表彰された。
「高橋！おまえが賞状とりにいけ！」
高橋は担任にそう言われると、恥ずかしそうに立ち上がって賞状をとりにいった。なぜ彼が恥ずかしそうにしているかというと、最優秀クラスの賞状を受け取ったものは、振り向いて一言、何か面白いことを言わなくてはならないのだ。
わたしは、あまり高橋のことを直視できなかった。わたしの幼馴染の男子。そんなこいつに、わたしは何度か告白されたことがあった。こいつはモテるから女子をたくさん敵に回したし、告白も受け取れず、なんとなく気まずい距離感があった。
「えーと、」
高橋は賞状と一緒に校長からマイクを受け取った。一声発するとマイクがハウリングして、みんな笑う。
「こういう場だから、いっそのこと告白でもしようと思うんですけど。いいですか？」
高橋ははっきりそう言った。そこで、なんとなくわたしは察した。
まえに、先生に 高橋と付き合ってたって本当 って聞かれたことがある。先生のほうを振り返ると、真面目な顔で高橋をみていた。
「同じクラスで、小学生の頃から一緒だった子のことが、大好きです」
ノリのいい３学年は、某テレビ番組みたいに だ〜〜れ〜〜？と声を揃えて投げかけた。
「A。俺の気持ちはずっと変わらない。お前が他の人を見てても、俺はお前のことがずっと好きです」
完全にみんなの視線がわたしに降り注いだ。やばい、何を発せばいいのかわからない。完全に、わたしの返事はひとつ、Noしかないのだけど。
焦れば焦るほど、体育館は静まっていく。わたしのレスポンスを待つ生徒たちも、これはダメなやつだとすこし察し始めた。その空気で満たされていく中で、とある人物が大声で叫んだ。
「ちょっと待った！！！！」
- - -
クラスメイト、名前変換できるようにしました
おすきなひとでどうぞ
.
Q15.声の主は誰ですか？→←Q13.寝たふりばれてますか？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 516人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
遥乃。(プロフ) - miさん» いえいえ！ 首を長ーくして待ってます！ (2018年11月8日 0時) (
レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 優しいお言葉ありがとうございます(Ｔ＿Ｔ)自分のペースで更新していきます〜 (2018年11月7日 9時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - まぁ、盗作は論外ですが。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
遥乃。(プロフ) - miさん» 遅れるも何も、好きな小説を好きな時に好きなように書くサイトなんですから、気にしちゃダメですよーw 実際の小説家たちみたいに締め切り日があるわけでもないし。 (2018年11月6日 1時) (レス) id: fb9388dbfe (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - 遥乃。さん» 遅れて本当にごめんなさい！待っててくださると嬉しいです〜〜！！ (2018年11月4日 21時) (レス) id: 1f8135c296 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：未詞 | 作成日時：2018年6月25日 16時
