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狂人形…64 ページ34

ひ「Aはさ…“ドッペルゲンガー”って知ってる?」



『あー、うん知ってる』



ゆ「あっアニキその話するの?その話、俺結構すきなんだよね」



『そっか、じゃあ意外と怖くなかったりして…?』



ひ「それはどうだろうね?まぁ続きを教えてあげる」



『う、うん』



ひ「何処かもわからない誰が流したかもわからない噂のお話でね…双子の少年とその子達と同い年の少女がひとりいたんだって…

この話ではその子達は小学生あたりで幼馴染みだったらしいんだけど

毎日楽しそうに学校にも通って平和な暮らしをしていたの

くだらない話して、ふざけて、馬鹿して、笑って…そんなのが彼らの毎日、これが日常だった

少女はこんな平和な毎日が続いてくれると思ってた。ずっと三人一緒だと思ってた

でもそんなに甘くなかった」



『…』



「恋…してたんだ。双子が少女に。もちろん少女は3人でいることを望んでた。
でも、そうなってしまったからにはいつか必ず1人を選ばなきゃいけない時が来る。3人でいることが出来なくなる。そんな悩みを抱えながら少女は日々を過ごした

一方、双子の少年は
争うことが多くなった、喧嘩も増えた。
挙句の果てには少女を手に入れる為に
お互い【狂い始めたんだ】」




『…っ』



「そんな曖昧な日々が何日か過ぎた頃事は起こった。久しぶりに少女は双子に一緒に帰ろうと誘われたんだ。その時の2人の雰囲気は昔にとても似ていて少女は安心した。その時だけ昔に戻ったみたいに…賑やかになって笑って…いつしかその場は静まり返っていた…そして双子ひとりが言ったんだ」



『ゴクリ』



「『いきなりだけど俺もこいつもお前のことが好きだ。そこでお前に頼みたいことがあるんだ』と言った。その気持ちに気付いていた少女は『何?言ってみて?』と聞き返す。そうすると双子は揃って…



『『どっちか選んで、どっちかをお前の手で【殺して欲しい】』』



ってね」



『そんな…』



ひ「もちろん少女は選べるわけもなく、自分のせいでここまでさせてしまったことに罪悪感が生まれ、そこからとっさに逃げ出した。

__少女はその後行方不明になった__

双子はそのご互いに怨みあいそんな最悪な状態は変わらず時は過ぎたらしい

こうして3人の悲劇の物語は幕を閉じた

おしまい」



ゆ「つまりまぁ【ドッペルゲンガー】は自分のソックリを見た人が死ぬけどそれよりも【ドッペルゲンガー】の様な双子と仲良くした少女が消えていったって話」

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えっちゃん(プロフ) - とても面白いです!更新頑張って下さい!! (2016年6月10日 17時) (レス) id: 2ecf1eb8be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫蘭 | 作成日時:2016年5月31日 21時

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