俺の継子が可愛くねぇ件について【不死川実弥】

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Aさんに背丈を合わせている不死川さんは、「おい、クソガキ、てめぇいくつだ」と聞いている。ん！と手のひらを出すAさんは指を4つだし「5！」と言った。

昔からお馬鹿さんなのに変わりはないんですね。



「そうか」

「以前は不死川さんでしたが、今回はAさんなんですね」

「記憶から抹消しろォ」



炭治郎くんが言っていたには、この小さなAさんすごく人見知りをして、漸く炭治郎くんにだけ懐いたと言ってたけど不死川さんにはすでにべったりだ。


小さくともわかるのでしょうか。
自分にとって、不死川さんが大切だってこと。



「鬼はすでにAさんが倒したらしいので、いつかは術も解けると思いますが、いつになるか私にもわかりません」

「…………」

「お館様に掛け合って、どうにか対処を導き出すつもりではいますが……」

「…………」

「不死川さん、聞いてます？」



さっきから小さなAさんの頭を撫でたり、頬を横に引っ張ったりして、遊んであげている不死川さん。私の話なんて聞いてなさそうな感じだ。いつもと違って表情が柔かい。



「小さい子の面倒を見るのは大変かと思います。しかも女の子なので……。Aさんは元に戻るまでうちで、」
「俺が連れて帰る」

「え？」

「俺の継子なんだぞォ。俺が面倒見る。心配はいらねぇ」



Aさんを片腕に抱え、「じゃあなァ」と手を振って帰る不死川さんに、驚きのあまり、言葉を失った。


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