年下彼女に要注意？【神威】

under girlfriend 19 ページ22

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「なーなー」


「もう付いて来ないでよ！」



足早に道を歩く。

後ろからついてくるそーちゃんはさっきから私を追いかけるように歩いてきている。隣を歩き、「おい、眉間にシワ寄ってっぞ」といわれ、思わず眉間を抑えた。


「うそうそ」とニタリと笑ったそーちゃんにムッとする。そーちゃんは俺もこっちだからしゃねぇだろィといつものポーカーフェイスに戻った。



「そーちゃんに構ってる暇はないの」


「この前は『ご飯作ってあげようか♡』って言ってくれたじゃねぇかよ。あの時のかわいさはどこにいったんでィ」


「ハートなんてつけないで！」



「もう」とそーちゃんを見ると、プハッと吹き出して笑ってしまった。そーちゃんは変わらないなァなんてこういう時に思ってしまう。


なんだか久しぶりに笑った気がして調子が狂ってしまう。でもそーちゃんといると調子が狂うのは昔からだった。



「A、何かあっただろィ」


「え？」


「レジ並んでた時雑誌眺めながら暗い顔してたからよ」




「なんでもないよ」とにへらと笑って誤魔化す。
何かあったら言えよと言っていたそーちゃんだけど、彼にはあんまり弱いところを見せたくないのだ。


ふとしたとき、少し先を歩いていたそーちゃんの歩みが止まっていた。「どうしたの？」と彼の背中に投げかけると突如こちらを振り返って私を抱きしめたい。



「ーーー今は見るな」


「ちょ！やめてよ会社の人に見られたら大変じゃん！！」


「いいから今は前を見んな」




「もおっ！！」と彼の胸を思いっきり押してさっきそーちゃんが見ていた方を見た。


私の目に映り込んだのは、綺麗な女の人と高杉さんも食事に行っているはずの神威さんの姿で。



ーーー私の手からいちごとみかんの入った袋が音を立てた落ちた。



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