夜半、二十週目。 ページ20
zm「うんん…」
shp「…」
二人して、頭上でうねうねするムカデを見つめる。
どうして、ムカデは襲ってくるのだろうか？
いくら考えても、その答えはわからない。
ムカデの口からキシキシと音が鳴り、周りで反響する。
頭、胴体、足、足、足、足…
shp「あれ」
zm「何か分かったか？」
shp「ムカデ、このムカデの尾って、どこなんですかね」
いくら大きくても、体はどこかで終わる。
どんな巨大な恐竜だって、どんな大きな動物だって、永遠に伸びることはない。
zm「あー、確かに？…行ってみるしかないな！」
グルっと周りを囲うムカデの胴体を目で追う。
頭がそこだから、こっちに行ってそっちに向かって…
zm「…あっちやな！」
遠くの方を指さして、二人は走り出した。
ムカデの胴体を追いながら商店街の中を走り続けて、やっと終わりが見えてくる。
走り疲れたけれど、それでも足を動かしてそこに向かう。
zm「あれ、神社、やんな？」
ショッピは、ちょっと考え込んでから頷く。
shp「よく、兄さんたちと来たところです、確か。」
ムカデの尾は、その神社の本殿に吸い込まれるように消えている。
神社の目の前についた二人は、目を凝らす。
もっとよくそれを見ようと石段に足をかけた、その瞬間。
頭上からブワァッという風と共に、目の前にムカデの大きな頭が下りてくる。
顔をこちらに向けて、おそらくじっとこちらを見つめている。
キシキシと動く口。驚いて逃げようかと後ずさると、
ドンッという音とともに後ろに胴体が落ちてくる。
ひゅ、と息が詰まる。
そのまま見つめていると、頭が少しあがる。
＿プルルルルルルル、プルルルルルルル
電話の音。さっきの公衆電話と、同じ音。
頭が右の方へ向くと、またこちらを見つめる。
shp「行けって、こと？」
動かない、けれども口からはキシキシと音が聞こえる。
どうしようか。
二人で、同じように顔を見合わせた。
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
今日の我々だ
オスマン(ＪＫな外交官)
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ミルクティーsサイズ(プロフ) - 凄い面白かったです!!最新頑張ってください!! (2019年8月17日 14時) (
レス) id: 758159dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
star - めっちゃ面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年8月5日 18時) (レス) id: 93c3e87d62 (このIDを非表示/違反報告)
使徒猫(プロフ) - 妖月 零さん» コメントありがとうございます！自己満足の作品ではあったのですが、好き、と思ってくださってよかったです。死ぬほどマイペースですが、ぜひこれからも閲覧してくださると嬉しいです！ (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4fe6cd50a1 (このIDを非表示/違反報告)
妖月 零(プロフ) - 夜廻さっきまで見てましたwwwすごく好きなので、自分のペースで頑張ってください！ (2019年7月10日 1時) (レス) id: f64de88fda (このIDを非表示/違反報告)
白砂(プロフ) - 大丈夫ですよ！いろいろと大変だと思いますが更新頑張ってください！応援しています!! (2019年7月3日 21時) (レス) id: 30dece3efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：使徒猫 | 作成日時：2019年3月4日 22時
