夜半、十九週目。 ページ19
ぞわり、ぞわり
shp「ど、どうするんすか…！？」
後ろから追ってくるナニカたち。
どうやって逃げ切ろう、ここを離れるわけにはいかないのに。
兄たちは、ここにいるかもしれないのに。
諦めて、商店街から出るなんてこと、できない。
＿プルルルルルルル、プルルルルルルル
電話の、音。
こんな時間に、いったい誰が？
どこからなっているのかと目を向けてみれば、ポツンとたたずむ公衆電話が一つ。
＿プルルルルルルル
電話は、鳴りやまない。
shp「どうします？とって、みます？」
zm「怪しいけどなぁ…ここで見ないふりするよりは、なぁ。」
二人は近づいて、公衆電話の受話器を取る。
スピーカーに近づいて、何か聞こえないか、耳を澄ます。
何も、聞こえない？
不思議に思った直後、二人をめまいが襲う。
＿かすかに、キシキシという音が聞こえた気がした。
ぎゅっと目をつむって、倒れないように堪える。
深く息を吸って＿吐く。
そうしていれば、眩暈がいくらか治まり、そっと目を開ける。
zm「あれ…？」
世界が、赤い。
建物も、地面も、空も。何もかもが、フィルターがかかったように赤い。
唯一赤くないのは、懐中電灯の光が当たったところと、影。
shp「な、んなん…！？」
＿キシキシキシキシ…
暗い、大きな影が辺りを覆う。
この影は、うねうねする。
この影は、たくさん足がついている。
この影は、キシキシ音を立てる。
二人の背中を冷や汗が伝う。
そっと見上げれば、大きな、とても大きなムカデが、こちらを見ていた。
その体は、商店街に巻き付いている。
その頭は、自分たちの比ではないくらいに、大きい。
zm「ショッピくん、行くで！！」
こんな大きなモノに、かないっこない。
早く、逃げたい。
そう考えながら、商店街を出ようとする。
だが。
＿キシャアアアア…！
ガツンッとムカデの頭が降ってくる。
外に一歩でも出ようとすれば、邪魔をしてくる。
いつでも、行動を見られているのだろうか。
shp「これじゃ、出られないっすよ…」
zm「なんやろ…出してくれへんのは、理由がある…んかな？」
理由がなければ、こんなことはしないはずだ。
理不尽でも、行動は、理由がなければ起こすことなんて、できない。
じゃあ、どうすれば、それを知れる？
ラッキーカラー
あずきいろ
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
今日の我々だ
オスマン(ＪＫな外交官)
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ミルクティーsサイズ(プロフ) - 凄い面白かったです!!最新頑張ってください!! (2019年8月17日 14時) (
レス) id: 758159dbb8 (このIDを非表示/違反報告)
star - めっちゃ面白いです！続きが気になります！更新頑張ってください！応援してます！ (2019年8月5日 18時) (レス) id: 93c3e87d62 (このIDを非表示/違反報告)
使徒猫(プロフ) - 妖月 零さん» コメントありがとうございます！自己満足の作品ではあったのですが、好き、と思ってくださってよかったです。死ぬほどマイペースですが、ぜひこれからも閲覧してくださると嬉しいです！ (2019年7月23日 23時) (レス) id: 4fe6cd50a1 (このIDを非表示/違反報告)
妖月 零(プロフ) - 夜廻さっきまで見てましたwwwすごく好きなので、自分のペースで頑張ってください！ (2019年7月10日 1時) (レス) id: f64de88fda (このIDを非表示/違反報告)
白砂(プロフ) - 大丈夫ですよ！いろいろと大変だと思いますが更新頑張ってください！応援しています!! (2019年7月3日 21時) (レス) id: 30dece3efd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：使徒猫 | 作成日時：2019年3月4日 22時
