第8話 ページ9
万事屋を出て街を歩く。
都会ってすごいな〜。
もう8時なのにこんなにたくさんの人が歩いてる。
不思議な感じがする。私がいたところではこの時間は静かだったから。
街をとりあえずぶらりと歩いてみる。
あっそうだ。真選組の屯所ってどこだろう。宿敵沖田総悟のいる場所ぐらい把握しておきたい。
「すみません、真選組の屯所の場所を教えていただけないでしょうか」
近くの人がわかりやすく教えてくれた。
うーむ。親切だ。
その人にお礼を言って教わった通りに歩いてみるとそれらしい建物を見つけた。
真選組って書いてるしここだね。
よし。ここには近寄らないでおこう。
帰ろうと思って歩き出すとどんと人にぶつかってしまった。
暗くて気づかなかった。
その人は男性だったようで私はしりもちをついてしまった。
「悪い、大丈夫か?」
「すみません。ありがとうございます」
差し出してもらった手を握り立ち上がった。
「って、お前は」
「あっ土方さん?」
「たしか、Aって言ってたか」
「はい」
「ぶつかって悪かったな」
「いえ、こちらこそ気づかなくてすみません」
「こんなところにいるってことは真選組に用か?」
「あっいえ。何でもないんです」
「そうか?」
二人とも変えるタイミングが分からなくて何となくお互い見合っていると少し離れたところから声が聞こえた。
「死ね土方ーーーー!!」
すぐにミサイルみたいなものが飛んできた。
え?
ドーン
私はすぐに反応できなくて巻き込まれる!!そう思って目をつぶったけど待っても痛みは感じなかった。
「大丈夫か?」
そーっと目を開けてみるとこけた私に土方さんが覆いかぶさっていた。
かばってくれたのだろう。なんていい人。っていうかこの体制恥ずかしすぎる。
「す、すみません。ありがとうございます」
土方さんは立ち上がり、ミサイルをうってきた張本人の方を見た。
「おい総悟ぉぉぉいきなりなにしやがんだ」
「あれ?土方さん一人じゃなかったんですかぃ?」
沖田総悟は私に近づいてきた。
えっこっち来るの?やだやだ近づきたくもないんだけど。
「あれ?」
「どうも」
「巻き込んじまったな」
「いえ。大丈夫ですから」
「土方だけをやるつもりだったのに」
「おい総悟。それはそれでやめろ」
「冗談でさぁ」
絶対冗談じゃないよ。ガチじゃなきゃミサイルなんてうたないもん。
沖田総悟は土方さんの事嫌いなのかな?ミツバ姉さんがらみ?な、わけないか。
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いずみ(プロフ) - 沖田夕重さん» 読んでいただきありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んでくださると嬉しいです! (2019年3月25日 20時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - とても面白いです!夢主ちゃんが憎めなくて魅力的なキャラだと思います。更新頑張ってください! (2019年3月25日 20時) (レス) id: e33e8487ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2019年3月5日 16時