第9話 ページ10
「おら、悪かったな。うちの総悟が迷惑かけて」
再び土方さんは私を立ち上がらせてくれた。
な〜んていい人なんだ。ミツバ姉さんがホレるはずだよね。
「ありがとうございます。何度もすみません」
「いや。総悟が悪いからな」
「土方さんが一番悪いでさぁ」
「なんでだよ」
「おーい、お前ら何騒いでるんだ」
中からゴリラみたいな人が出てきたってあれ?
あれはあの否めないゴリラ感は・・・・・近藤さん?
「近藤さん。全面的に土方さんが悪いでさぁ」
「何となく事情は分かったが、こちらのお嬢さんは?」
「今日から万事屋で働くことになったやつらしい」
「おお、あの連中のところでか。俺は近藤勲だ。真選組の局長をしている。よろしくな」
「よろしくお願いいたします。Aと申します」
「おっ俺の知り合いにもAっているぞ!あいつ元気にしてるかな?」
安心してください。めっちゃ元気。
何なら今あなたの目の前にいるよ。
「とりあえずこんなところで話してないで中に上がってもらったらどうだ」
「あっいえ、そんな私はもう失礼しますから」
うん、普通に帰りたい。沖田総悟と同じ空気を吸うとか地獄だ。
「そんなこと言わずに。総悟が迷惑かけたんだからお茶ぐらい出すから」
近藤さんに強引に中に入れられ渋々だけどお邪魔することになった。
「局長、なんですかそのきれいな人は」
「おう山崎。お茶持ってきてくれ」
「はい」
山崎さんという人はすぐにお茶を入れに行ってくれた。
申し訳ないことしちゃったよ。そんなそんな私にお茶とか出さなくていいし、一刻も早くこの場所から逃げ出した。
客間のようなところに通され座らせてもらった。
正面に近藤さん。その隣に土方さん。
そしてなぜか私の隣には沖田総悟がいる。
いやなんで?
「えっと、皆さんお忙しいでしょうから休んでいただいて構いませんよ。私はすぐに失礼しますから」
「遠慮なさらずに〜。もっとゆっくりしていってくださいよ〜」
う〜む。いつになってもゴリラ感がなくならないなんてかわいそうな人だ。
「それはそうと万事屋の連中に知り合ったってことはそのぉ〜、お妙さんにもあったりしたのか?」
「妙さん?新八さんのお姉さんの?」
「そう!あの美人な人だよ」
「今日の昼間に会いました。とてもきれいな方でしたね」
「そうだろ〜。お妙さんはきれいで優しくて強くて完璧なんだよな〜」
「なんで近藤さんが自慢してんだよ」
うん、土方さんの言う通り。
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いずみ(プロフ) - 沖田夕重さん» 読んでいただきありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んでくださると嬉しいです! (2019年3月25日 20時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - とても面白いです!夢主ちゃんが憎めなくて魅力的なキャラだと思います。更新頑張ってください! (2019年3月25日 20時) (レス) id: e33e8487ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2019年3月5日 16時