第13話 ページ14
それから私はとりあえずある程度の食品と料理道具を買わせてもらった。
あんまりお金ないはずなのに嫌な顔一つせず買ってくれた。
私が働き始めたらその分のお金返さなきゃ!
「ふあ〜これで終わりか?」
「終わりだよ!持ってくれてありがとう」
銀さんは買ったもののほとんどを持ってくれてる。重いはずなのにほんとに申し訳ないな。
「お前この後の予定は?」
「えっと、とりあえず万事屋に帰って昼ご飯を作ろうかなって思ってるよ。それが終わってからは暇だしこの辺を散歩しようかと」
「おー、俺も散歩していい?」
「え?いいけど、銀さん暇なの?」
「おう」
仕事忙しくないのかな?
「神楽ちゃんと新八さんも誘ったら来るかな?」
「あー、あいつらは今日二人でお妙のところ行ってる」
「妙さんのところってことは新八さんの家か。家にいないなら仕方ないね」
「だな」
でも一人で散歩するよりも銀さんがいた方がしゃべり相手にもなるしいいかも!
とりあえず万事屋に帰って野菜炒めを作った。
昼だしあんまり凝ったものは作らない方がいいよね。
「うお!?お前料理上手いのな」
「ほんと?ありがとう」
「ほんとほんとすげーうまい」
「ほめすぎだよ。お姉さんみたいな人がとっても上手で教えてもらったの」
「その人いい人だな」
「そう!美人でいい人で優しくて完璧でほんと、あこがれの人だったんだけどね」
「ああ、その人がもしかしてAの面倒を見てくれてたっていう?」
「そうだよ。前話した通り今はもういないけど私はずっとその人を目指してるからさ!目標なの」
「なれるといいな。その人みたいに」
「うん!ありがとう」
銀さんと散歩に出かけ、公園でベンチに座ってしゃべることにした。
結構歩き回って疲れたし。
「それにしてもAと歩いてると街中の男どもの視線が痛いな」
ふふんそうでしょうそうでしょう。私は見た目だけは完璧なのですよ。
一緒に歩けばうらやましがられる女性ナンバー1目指せるかもしれない笑
ってごめんそれはいいすぎたわ。
「そうですか?」
「無自覚かよ」
無自覚なわけないでしょ?計算してやってるんだよ!
「そういえば銀さんはどうして万事屋をやってるんですか?」
「あー、特に理由はねーよ。単に俺にできることがわかんなかっただけど」
「なるほど。でもきっとそんな銀さんに救われてる人もいるんだろうね」
「そうか?」
「現に私もそうだから」
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いずみ(プロフ) - 沖田夕重さん» 読んでいただきありがとうございます。亀更新ですがこれからも読んでくださると嬉しいです! (2019年3月25日 20時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
沖田夕重(プロフ) - とても面白いです!夢主ちゃんが憎めなくて魅力的なキャラだと思います。更新頑張ってください! (2019年3月25日 20時) (レス) id: e33e8487ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2019年3月5日 16時