朔間兄弟の妹は… (ページ9)

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８章ページ9

零「A～♡」

……さっきからこの調子です。正直言うと邪魔！
なーちゃんからの殺気凄いし……凄いし！

『れーくん、』

零「それよりAはどこに居たんじゃ？」

『…………………………………………』

零「……A？」

『……………………………………』

なーちゃんはオロオロしてて、桃李はれーくんを引き離して。

僕が……私が住んでいたところ……住んでいた、と言うより誘拐されていた、の方があってるけど……私の身体にはキズが多い。服で隠してるけど。

『……れーくんさ、隣の家から怒った声とか何かを叩く音とか聞こえなかった？』

零「あぁ、それなら夜によく聞こえたな……まて、なんでAが知って……！まさかっ」

『…………いつも蹴られて、殴られて。本当なら僕は今ここにいないよ』

な「……っ抜け出してきたとか……？」

『そっ！流石なーちゃん……多分今アイツ、早琥は僕を探してる。』

私を誰かが助けてくれると思ってた。現実はそんなに甘くなかった。

『なーちゃん、いざとなったら助けて、くれる？』

な「助けたいけど……おりぇに出来るかっ」

『初めははちょっと不安でも１人じゃないからねっ♪でしょ？貴方には仲間がいるんだから……！』

な「Aちんもいるだりょ？」

『僕の仲間？友達なら……珠、桃李、れーくん、なーちゃん…』

な「うん？珠ってだれら？」

『え？』