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ゲームはある意味、彼女にとっては救いなのかもしれない。
｢うん、死体はこのままにしよう！この船を囮として使い、船は安全な崖に配置！船内にあるフェリーで近くの港に到着すればいい！｣
松岡｢その船誰が運転するんだー！｣
｢私が途中まで運転するんだよ！馬鹿野郎ー！！！｣
松岡｢お前ができるわけないだろうが！｣
英智｢...近くなのに大声で会話するの？｣
佐間｢いや、昔からこういうのに憧れてたらしい。｣
荒○○動などでは、敵から逃げずに特効して塵となるプレイヤーが多いらしい。だけど彼女は遠回り、草や木に隠れた狙撃、敵の移動パターンなどを頭に入れている。
｢...よし、強制的な自動運転完了。石とか使ってきた｣
松岡｢あの船は結構目立つし、小さい船に変えなくても良さそうだ。ウォーカーからは...メールすら来てないな。｣
これを実戦と考えるのではなく、Aは｢ゲーム｣として考えている。ゲームオーバーは一度のみ、なってしまえば二度とログインできない。自分が積み上げてきた栄光を失わないために、相手を打ちのめす
それが...多分彼女の戦法だ。
｢藍輝、ちゃんと眠れているね。｣
日和｢ようやく泣き止んだところだね。...僕の知らない君の姿を見たくて、此処まで来た。幼少の頃もこんな生活だったのかな...ってね...｣
｢そんな感じだね。撃たれて、切られて、撃たれて、切られて...何度も繰り返すうちに、麻美の理想の子供に近づいていた。母親になった今でも、それを忘れることができない。｣
日々樹｢一つだけ忘れることはできたでしょう？幼い頃からあった、殺人衝動というものを。｣
｢...今まで制御はできた。だけど高校三年生になってからは、それが激しくなってきて...今はその衝動も乗り越えた。だから...よっぽどのことがない限り、私は人間をやめないよ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2019年12月7日 5時
