恋人3 ページ28
『な、なんで零さんがいるんですか?』
「良いじゃろ?我輩、寂しいし……」
『・・・』
「なんでそんな凛月みたいな顔するの!悲しくなるでしょ!」
『だって、寂しいって……いつも会ってるのに?しかもなんかおじいちゃん口調が定着してるし……』
「最近はこっちの方が喋りやすくてのう……でも、本当に寂しいんじゃよ。本当だったら今日はデートに誘おうと思っておったのに……」
そうだったんだ…
かわいいな………
でも、だからって寂しくて着いてきたの?
子供じゃないんだから……
『じゃ、零さんとは来週デートしてあげます!だから今日は大人しくしててくださいね』
「うむ。仕方ないのう……」
深海:「あれれ?"れい"もいるんですね〜うふふっ"ふたり"は"ほんとう"に"なかよし"ですね」
『ごめんなさい。零さんいても大丈夫ですか?』
深海:「はい!だいじょうぶですー。では、きょうはよろしくおねがいします〜」
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零:「はぁ!?牛?Aのどこが牛なんじゃ!」
『零さん落ち着いて!』
あおうみ水族館のCMは、新しく大量輸入したシンデレラウミウシの宣伝だ
シンデレラウミウシは紫色のボディに黄色の頭があり、まるでシンデレラが海の中にガラスの靴を落としたかのような鮮やかで可愛らしい生き物だ
シンデレラウミウシにはピンク色もいて、とてもレアだという
それに合わせて、薄紫のフリルのついたドレスに金色のティアラを付けて水族館を歩くサムネのCMを撮ることになったのだが……
零:「牛なんて我輩は認めんぞ!」
ウミウシを知らない零さんはご立腹の様子
『牛じゃなくてウミウシです!それにシンデレラウミウシ!かわいいじゃない?』
「けど……Aが牛って………」
深海:「しつれいです!"うし"じゃなくて"うみうし"です!」
でもでもと駄々を捏ねる零さんを無視して、ドレスに着替える
深海:「ふふっおもったとおり、とても"きれい"ですね〜ほんとうに"うみうし"さんみたいです〜」
『思った通り?あっ、そういえばなんで私にオファーしたの?』
深海:「ふふっ、このまえの"らいぶ"で"どれすいしょう"をきていたので、"めんだこ"さんみたいだなーっておもったんです〜」
『め、メンダコ!?天使とか妖精のつもりだったんだけどな……』
「ふふっ、わかってますよ〜」
なんやかんや撮影は順調に行われた
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作者名:クテシフォンらるるんらるる | 作成日時:2021年5月12日 7時