革命1 ページ20
なんだかんだと時は過ぎ、
あのTricksterがfineに勝ち、日本一のアイドルを決定するSSへの出場が決まった
私はというと、怪我が完治せず今日までライブができていなかった
だから、やっぱり劣等生と呼ばれるし、いじめという程でもないが、悪口が飛び交っていた
でも、昔と違うのは…
「なんじゃ、弱いものが弱いものいじめをするとは関心せんな……」
零さんがいつも助けてくれることだ。
『ありがとう零さん。ごめんね。また助けて貰っちゃった……でも、いいんだよ?悪口なんて言わせとけばいいよ』
「けどよ………」
『転校生さんが今度私をプロデュースしてくれるの!もう劣等生なんて言われないように頑張るから!』
「………ふっ、頑張れよ?」
そう言ってさりげなく私の好きなチョコレートを手渡してくれた
その裏には(応援してる)と、短いメッセージが書いてあった
零さん、あなたって人は……
短いメッセージから伝わる大きな優しい気持ちに胸が温かくなる
立ち去っていく広い背中に
『ありがとう』
とそっと呟いた
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
零side
今日はS2、決勝戦
流星隊vs
5人組伝統ユニットvs劣等生扱いされる1人の少女
だれでも流星隊の勝ちを確信するはずなのだが、今回ばかりは違った。
何故、劣等生扱いされる少女が決勝戦にいるのか?
夢ノ咲学院の全校生徒が食い入る試合…………
今回のS2は今まで以上に規模が大きく、全部で10組のユニットが競い合うものとなった
紅月、流星隊、Rabbits、2winkに加え
他
Aはあまり目立たず、今まで通りの平々凡々なパフォーマンスに変わりはなかった
しかし、Aは順調に勝ち進んでいた
そして……
紅月vs
流星隊vsRabbits
勝ち残った2組が決勝に進めるというものだ
誰もが紅月の勝ちを信じたのだが……
133人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クテシフォンらるるんらるる | 作成日時:2021年5月12日 7時