34，ゴンベエ ページ35
混乱している坂野上に『友達からメールで今度Bの形をしたバッチをあげると言われて困っている』と言うと真剣に考えてくれた
こんな彼に嘘ついたことに少し罪悪感を感じている黒裂
暫く考えると彼は何か閃いたのか顔をバッと上げる
「黒裂の″黒″からブラックでBなんじゃないかな！」
Black。確かにBである。確かに、と納得した彼女は『ありがとう！』と言うと足早に去っていった。今日は元気だなぁと坂野上は思いながら見ていた。黒裂も謎が解けてスッキリしたようだ
各自課題を克服する特訓、黒裂は持久力強化のため走り込みに行く。タオルとスマホを持つと大谷にそれを伝えた。宿泊施設のエントランスから道に沿って走っていると、木でできたベンチと柱に青い屋根のついた休憩所が見えた。その先は釣り場になっている
以前黒裂は関係者以外ここには入れないと言っていたが、あくまでも夜の出入りのことで日中は一般客が池で釣りなどを楽しんでいる。彼女はそんな客達を楽しげに見つめながら走っていた
そんな中で１人、深緑色の爆発したような髪をもち黄緑色のポロシャツを着た少年が目に映る。見かけは彼女と同年齢のようで、1人で釣りとはなかなか粋な奴である
そんな彼は池から釣竿を引き上げると小さく舌打ちした。食い逃げされたのだろう。現に彼の釣竿の先端にはルアーも餌も付いていない。慣れた手つきで針を自身に引き寄せ、針に餌を付けようと後ろを振り向く
その時、その様子を上から眺めていた黒裂と目があってしまう
＿＿2人が見つめ合って10秒
先に動いたのは彼女だった
『今日は釣れますか？』
軽く会釈すると、彼は目を見開いた。少し悩んだ様子を見せた彼は彼女を手招きすると再び釣竿に手をかける。そうして釣りを再開したのだ
「微妙ですね…。貴方も釣りをするんですか？」
彼の隣に移動した黒裂は釣竿の糸の先を目で追っている
『よく母が海王学園近くの海に連れて行ってくれるんですよ』
皆さんお気づきだろうがこの少年、稲森達に″無敵ヶ原富士丸″と名乗った人物である。
では何故黒裂は彼だと気づかないのか。それは稲森らが無敵ヶ原のことを「身長は低く、髪型はお山の富士山のような形」と言ったからだ。今の彼の頭は爆発したようにハネており富士山の形とは程遠い(※公式サイトより帽子なしの彼の姿参照)
『お名前を伺っても？』
だが彼は目をそらしながら黙秘する
『…じゃあ貴方はゴンベエ(仮)君で！』
「ご…ゴンベエ君！？」
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね！注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (
レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます！センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです！非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします！ (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね！非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください！ (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます！可愛いと言っていただけて嬉しいです！日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです！なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい！ (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 16時
