22,風 ページ23
「舐めた真似…してくれるじゃねえか」
目を擦りながら膝をついて自分の状態を確認する吉良に、稲森は「大丈夫?」と心配する。本人も「ああ…」と返し、身体にも異常が見られないので問題ないだろう
『先輩凄い』
「…よく躱した」
ベンチからは感心した様子の黒裂と、痛みで汗ばみながらもふっと表情を和らげる豪炎寺の姿が見えた
ラインを出たボールは、背番号6番のヨンによってスローインされる。これを取ろうと基山が上がり、それを食い止めようとイ(スンジン)も前に出る。しかしボールが渡ったのはソクだった
「今だ!この機を逃すな!」
いくぞ、というペクの掛け声であの3人は″特攻バッファロートレイン″を繰り出す
稲森は避けたが、膝をついていた吉良と万作、吹雪は牛のオーラに飛ばされていく
勝った…!
そう思ったペクは勝ち気に笑みを浮かべる
それはどうだろうか、先程DFの2人がやられてしまったが、日本にはまだ1人彼が残っている
そう、風丸だ
「″レッドブレイク″!」
再び″アトミックフレア″と激似の必殺技を繰り出すペクに、風丸は今から″スピニングフェンス″を使っても間に合わないと悟る。彼は決意した。これ以上自分の大切な仲間を失わせないと。彼は勇敢に頭を使って(物理)シュートを真正面から受け止める
だが即興など、必殺技の前では通用しない。彼では受け止めきれずゴールの右側にボール、左側に風丸という形で飛ばされていく
風丸の熱意に応えようとゴール前で構えた円堂は"風神雷神"を繰り出し、雷神でボールを、風神で風丸を強くも優しく包む
流石は陸上部、風神によって受け止められた風丸はゴールポスト前で綺麗に、頭を押さえてだが着地する
ボールのほうも上手く跳ね返って…
【ゴオォォォォル!韓国レッドバイソン決めるところはしっかり決めてくる!】
イ(ドンヒョク)により普通のシュートで決められてしまった。いや、それは5000歩ほど譲って今は風丸だ
「大丈夫か風丸…?」
円堂も彼に近づき容態を確認する。「ああ…」と返すあたりまだ大丈夫そうだ
「ふざけてやがんな、あの野郎ども」
背を向けて去っていく韓国陣を鋭く睨んでいる不動だが、それを聞いたところで相手は何も思わないのだろう
「う〜ん…これはちょっと不味いですねぇ〜」
趙金雲は難しい顔をしていた
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聖羅(プロフ) - おぉ、非リア同盟はキーワードなんですね!注目して読まなければ…笑 (2019年2月18日 17時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)*(プロフ) - 聖羅さん» わざわざパート1の方にコメント頂きありがとうございます!センスなどと大層なお言葉、胸がいっぱいになりそうです!非リア同盟は、わりと本編に関わってくるので是非とも注目して頂きたい。これからもどうかよろしくお願いします! (2019年2月18日 15時) (レス) id: 333bfe8339 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅(プロフ) - シリアスな雰囲気の中にこっそりネタを入れてくるあたりセンスが凄いですね!非リア同盟のくだりは笑いました笑 これからも頑張ってください! (2019年2月16日 20時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)
良子(ラッコ)(プロフ) - ぴぽさん» ありがとうございます!可愛いと言っていただけて嬉しいです!日々精進致しますので、これからもよろしくお願いします (2018年11月29日 7時) (レス) id: efb7d8eaad (このIDを非表示/違反報告)
ぴぽ - イラスト可愛いです!なんかさらに上手くなってませんか!?これからも頑張って下さい! (2018年11月27日 0時) (レス) id: 8ec037955c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:良子(ラッコ)* x他1人 | 作成日時:2018年10月20日 16時