小麦色のサントリナ�鵝撻�リオンの刻印】

94，会議室 ページ1

後方からの絶叫に、今まさにキャプテンマークを受け取った野坂と神門は振り返る


「『アウト─────!!』」


声の主はいつの間にか手を繋いでいた吉良と黒裂であった。吉良の顔は真っ青になり、黒裂もつり目気味だった目を細めて自分達を見ている

「どうしたの?」

たまらず野坂が尋ねた。すると2人はピシッと固まった。次の瞬間には互いに大きく頷き、曇りきった瞳で口を開く



「わかってるよなぁ?キャプテンマーク渡すときのアイツら、完璧にソレだわ。あー、はいギルティ」

『勿論ですよ先輩。まさかマネージャーと選手が…どこの少女漫画ですか忌々しい』


吉良は背に右手を隠した、中指を立てて。『私鳥肌立ってきましたよ』と黒裂は腕をさする。嫌悪感丸出しの様子に、ますますよくわからないと首を傾げた。彼らは何に怒っているのか



「敵はオリオンだけじゃねぇ。一星だけでもなかった」

『事件は現場じゃなくて、会議室で起こってたんですよ』


「相手にも見方にも敵がいるこの状況──」
『まさに地獄ですね』


もうわかっていると思うがあえて言う。彼らは"非リア同盟"という協定を結び、絆で結びついた仲

彼らの曇りきった瞳には神門が野坂にキャプテンマークを渡す行動と雰囲気が"リア充"に見えたのだ。本人たちが相思相愛なのかは検討もつかないが、彼らの怒りに油を注いだのは確かだった



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野坂復帰おめでとう。でも福山潤キャラは白竜が好きなの…"グレードブラスター"は惚れる

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