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95,光る瞳 ページ2

(ちょっと騒いで、気が楽になった…)

吉良に感謝しながら、後半戦へと向けフィールドに戻る。リア充の怒りは本物だが、緊張感などが抜けた点に関しては野坂に感謝すべきなのかもしれない

日本は基山と野坂を入れ替えた。対するウズベキスタンは変更無し。王帝月ノ宮時代はFWとして活躍していた彼がどう動くのか。皆の視線を集めた




後半戦開始。ボールはウズベキスタンから始まる。ダストを中心とした屈強なFW陣が、イナズマジャパンのゴールに持ち前の突進力で進んでいく

「氷浦君!万作君!」

野坂の目が光った。鋭い勘と胴体視力は、暫くサッカーを休んでいたとはいえ、健在していたのだ

彼の言葉に氷浦・岩戸はそれぞれがサイドを占め、ウズベキスタン陣の攻撃を凌ぎきった。そのままセンターサークル、否、中央へと攻撃の要を引き寄せ、ボールを奪う

「さぁ、反撃するよ!不動さん、氷浦君、明日人君、一星君は"紡錘陣形"を取って中央突破を図る!」

カウンターが始まる。紡錘とは糸を紡ぐ時、それを巻きつける棒のこと。その形にちなんで円柱状でまん中が太く、両端がしだいに細くなる形を紡錘形という。不動、氷浦、稲森はそれに従い左右上下に別れていく

しかしお約束と言わんばかりに一星は左上に突っ走る。野坂はそれを一瞥した

「"王者のタクト"」

瞳を閉じ、意識の糸を1つに紡ぐ

赤いマントのオーラを羽織った野坂は、前方へと赤い鞭のような指揮を飛ばす。それは彼らの糧となり、届く

「何っ!?」

反抗心を明らかにしていた一星を、野坂の鞭は掠めとるように奪った。従うことなど考えもしなかった彼の体は、野坂の望み通りの動きを成している

「司令塔のいるチームは、これほど変わるのか…!」

風丸が感嘆の声を上げた


申し訳ないが言ってもいいだろうか。完全に"神のタクト"である。どこぞのわかめキャプテンが懐かしい

しかし"神のタクト"は指示が飛んでも無視することができる。だが一星の様子を見る限り"王者のタクト"は強制的に動かされるのだろう。そこが違いなのだろうか


"王者のタクト"で運ばれたボールはゴール前の灰崎へと受け渡された。彼は背後に振り返り、瞳に吉良を映して頷き合う

灰崎が地上で闇色の魔法陣を発動させ、上空では金色の羽を持て余した吉良が爛々と待っている



「"ペンギン・ザ・ゴッド&デビル"!!」



ーーーーーーー
5人で紡錘って…しかも相手チームのキャプテンはcv斎賀みつき。狙ってやがる…

頂いた(頼み込んだ)イラスト→←94,会議室



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みずの - 続き待ってます! (2022年1月5日 18時) (レス) id: 4d6d0d7ca3 (このIDを非表示/違反報告)
きざみん - 続きを楽しみにしてます!頑張ってください (2021年11月3日 17時) (レス) @page5 id: 9835f2cbf2 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!更新頑張ってください (2020年12月30日 2時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)
レイア(プロフ) - 読ませてもらっています。いつ読み返しても、飽きないような内容で好きです。更新の方、大丈夫ですか? (2019年7月25日 1時) (レス) id: 38746543b6 (このIDを非表示/違反報告)
- 最近、更新してませんが大丈夫ですか? (2019年7月17日 21時) (レス) id: fc81fb2ba3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:良子(ラッコ)* | 作成日時:2019年5月26日 12時

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