少年期78 ページ49
『三代目様、結局あなたは私になんの真実も教えてくれなかったですね…』
木ノ葉崩しを未然に防ぎ、三代目火影死亡の痛手を追い早3日が経とうとしていた。
『葬儀に参列出来ず、申し訳ございません。
木ノ葉のことは、私が守ります。…あなたの火の意思は私が受け継ぎます…っ！』
三代目火影の墓の前に片膝をつき、涙を流す。
この3日間、彼女は働き詰めだった。
負傷した者の手当て、大蛇丸への足掛かりを捜索し、風影の死亡を聞いて、砂への
ザっ
後ろから足音がする。
名前はゆっくり振り返る。
『アスマさん…紅さん…』
紅「名前…」
立ち上がった名前を紅はゆっくりと優しく包み込む。
アスマ「思い出すな……お前が三代目に売り込みに来た日を…」
名前は少し微笑んだ。
『スリーマンセルを組めない私に、三代目様が私に出した中忍昇格の条件はお二人に勝つことでしたね…』
アスマはタバコに火をつける。
スパーっと吐き出すと空を見上げる。
紅「あの時、あの歳で強力な忍術や医療忍術を使いこなす貴方を見て、私は正直不安だった…。こんな小さな体で重いものを敢えて背負おうとするなんて…」
紅の瞳にも涙が溜まる。
『それが…それが私の選んだ道です。
力がある、この力は父と母が私に残してくれたもの、木ノ葉を守るために授けてくれたもの。
私は、この里が大好きです…！』
アスマは空から視線を名前に移すと、懐からあるものを取り出す。
アスマ「お前にと……三代目からだ」
封印術式が組み込まれている巻物が目の前に差し出される。
目を見開き、震える手でしっかりと受け取る。
アスマは「じゃあな」と踵を返していく。
紅「……名前、無理はしないでね…」
紅もアスマの後を追うように、踵を返して行った。
『口で伝えてくださればいいのに……意地悪な方ですね…。失礼します』
深々と墓に礼をすると、瞬身でその場を後にする。
誰にも見られないように、巻物をしっかりと懐にしまいこんだ。
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歌燐 - 気長に更新まっています！！ (2016年11月5日 14時) (
レス) id: fd7a16f681 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - 続きまってました！ (2016年9月2日 21時) (レス) id: fd7a16f681 (このIDを非表示/違反報告)
霊夢 - 頑張ってください！応援してます！ (2016年8月11日 15時) (レス) id: fd7a16f681 (このIDを非表示/違反報告)
ナガキ - 続きお待ちしてました！ (2016年7月24日 19時) (レス) id: 9ef7033b0f (このIDを非表示/違反報告)
藤北?(プロフ) - また書いてくれて嬉しいです！続き。すごく楽しみにしています！！なので最後まで書き続けて下さい！お仕事の方も頑張ってください！！ (2016年7月17日 10時) (レス) id: 3161a8b10f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2015年11月11日 23時
