I love you ページ16
私はそのまま動けなくなっていた。
視界がぼやけてなにも見えない。
さっきのドアの前の折原さんの姿が頭の中を
なんども、なんども、通りすぎていくから・・・
なんで、あんな寂しそうな彼を置いて来てしまったんだろう。
今更の後悔だった。
せめてもと、私はセルティさんに連絡をいれた。
前に、来た時にアドレスを交換したのだ。
折原さんには内緒で、
私はロビーまでおりたとき、
セルティさんのバイクの後ろに乗った岸谷さんがいた。
岸「やぁ、会うのは初めてだね、
僕は岸谷新羅だよ。よろしくね。
それより、Aちゃん、少しここで待っててもらえないかな」
私は首を縦にふった。
コクっ
岸「セルティ、先に戻ってていいよ」
セ《わかった》
私はセルティさんに軽く頭をさげた。
黒いバイクは馬のように鳴いた。
しばらくして、足音がこちらに近づいて来た。
私は岸谷さんだと思い、尋ねた。
あ「あの・・・、折原さん、どうでした・・・?」
?「・・・・。」
あ「あの・・・」
バッ
視界がいっきに真っ暗になる。
だけど、この匂いを、この感触を、
私は知っている。
岸谷さんではない。
折原さんだ。
あ「・・・・折原さん」
折「A、本当に、ごめん
手首、痛かったよね・・・
なにも覚えてなくて、ごめん・・・」
あぁ、少し声が震えていた。
ギュッ
腕の力がだんだん強くなって行く。
あ「折原さん、少し、苦しいです・・・。」
折「ごめん・・・」
腕の力が少し緩くなった。
あ「あの、聞いて欲しいことがあるんです。
聞いてもらえますか?」
折「うん、なに?」
折原さんは顔を上げた。
さっきより数段酷い顔をしていた。
普段の折原さんがみたら笑うだろう。
「I love you......」
私は小さくそういった。
なぜ、英語かだって?
それは、
照れ隠しだよ/////
私の人生初の大告白はこの人に贈った。
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山田。(プロフ) - ありがとうございます^ ^ (2014年7月14日 5時) (レス) id: 6a0ff993b2 (このIDを非表示/違反報告)
梅 - どうも、いざや君がカッコイイです!!更新待ってます (2014年7月13日 22時) (レス) id: 793f9d7c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田。 | 作成日時:2014年5月21日 18時