042話 -3月4日- ページ43
昨日は盗聴器に耳を澄ませながら教室で
さくらや宇佐美さんと一緒に寝た。
先生がハッチの下に降りてからしばらくしてみんなが目を覚ましたようだった。
私は、その様子を聞いてから眠りについた。
茅野「下の階から声が聞こえたのっ、あれはたぶん里見君の」
宇佐美「だから夢だって」
『下の階に行けるわけないじゃん』
逢沢「確かに、それだけで里見たちの生存を証明するのは難しいな」
私は、あからさまに落ち込むさくらの頭をポンポンと撫でながら
朝食のパンを食べていた。
逢沢「そういえばさ、いつ仲直りしたの」
茅野「いつって言われても……」
宇佐美「いや、仲直りしてないから」
宇佐美さんの即答に驚いた顔をするさくら。
仲直りも何もさ……
『そもそもケンカなんてしてたの?』
茅野「え?」
宇佐美「そりゃ、藤枝とはケンカしてないよ。てか、あんたたちが澪奈の死の真相知りたいって言うから付き合ってんでしょ?……まぁ、私も知りたいし。
だから、これまでのことは水に流して手を組んでるだけ」
茅野「いや、世間ではそれを仲直りって言うんでしょ?」
『じゃあ、香帆って呼んじゃお』
宇佐美「いや、流れが分かんない……けど、まぁ、いいよ。わたしもAって呼ぶから」
茅野「え、じゃあ私も香帆って呼んでもいい?」
宇佐美「勝手にすれば。私もさくらって呼ぶし」
逢沢君が少し置いてけぼりなきもするが、
何はともあれ、心強い仲間が出来たってことで。
すると教室の後ろの方から口論する声が聞こえた。
小宮山「だから離れてって言ってんの!」
魚住「そんないい方しなくてもよくない?」
河合「……どしたの?」
魚住「私のこと…臭いって」
口論の理由にこけそうになったが
本人達というか、女子にとっては深刻な問題のようだ。
まぁ、何日もお風呂入ってないからね。
河合「はぁ?」
水越「ほんとのことでしょー、いつも汗かいてるし」
魚住「新陳代謝が活発って言ってくれるかな!?」
小宮山「だから動かないでよ!!」
須永「うるっせぇな!風呂入ってねぇのは皆一緒だろ、そんなことでいちいち騒ぐなよ!」
ここ数日で数名の生徒が殺されたり学校に監 禁状態だったりで
だいぶストレスが溜まっているから
今はちょっとしたことでも耐えられないのだろう。
茅野「Aは臭いというより絵の具の匂いがするよね」
『え……うーん、ありがと』
宇佐美「いや、それ誉めてないしフォローにもなってないよ」
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唯颯(プロフ) - LOVEさん» 私の誤字だと思います。ご指摘ありがとうございます。 (2021年2月17日 16時) (レス) id: f647fc3f6b (このIDを非表示/違反報告)
LOVE - 29話の「教師と先生」って一緒ですよね? (2021年2月17日 12時) (レス) id: ebb56eccf7 (このIDを非表示/違反報告)
唯颯(プロフ) - 柊一颯LOVEさん» いえ、大丈夫ですよ。こちらこそ、申し訳ありませんでした。 (2020年1月22日 20時) (レス) id: 40f3f22d26 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまってすみませんでした私は唯颯さんと涼紅さんと同じ人物の人に酷いコメントを書いてしまった事を物凄く深く反省をしています本当に申し訳ございませんでした(T△T) (2020年1月19日 23時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
柊一颯LOVE - 唯颯さん» 私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人だと分かっていたけど信じられません(怒)貴女唯颯はご迷惑お掛けしましたと思っているんですか(怒)私は貴女涼紅さんと唯颯同じ人物の人でもいい迷惑でした(怒) (2020年1月16日 18時) (携帯から) (レス) id: 0760400581 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:唯颯 | 作成日時:2020年1月10日 14時