持病持ちの少女は○○団から裏切られました (ページ46)

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裏切り２４ページ46

カノside

キドに、「あとで話がある」って言われた。

アジトにいたら、他のみんなも呼ばれたらしくリビングに集まっていた。

キ「ちょっと、裏切り者のことで相談があってな…」

裏切り者。

今病気の疑いがある、あいつ。

そういえば、キドはそのことを知らないんだっけ。

エ「そういえばあの人、全然抵抗しませんよね！！」

そういえばそうだね。

やってないんだとしたら、もっと反抗してもいいのに。

セ「いっつも部屋にいて、引きこもってるっす！！」

それで、泣いてるんだ。

知ってるよ。

エ「あ、ご主人みたいですねww
　あ、でもあいつは私たちを裏切ってますから、最低な引きこもりですね？」

コ「あの人、金曜日はいつもどこか出かけてる……」

そうだよ。

君のことはいろいろ知ってる。

病気のことは気付いてあげられなかったけど………

御墓参りによく行くことだって、

夜の散歩が好きなことだって、

実は日記をつけてることだって、

死にたくないって思ってることだって。

だって、好きな子だから。

忘れもしないよ、あの日のこと。

路地裏に入っていこうとした君を止めた日のこと。

あの時、君の目を見て何か感じるものがあったんだ。

だから、君は能力を持っていないのにここに呼んだ。

それが、結果的にこんなことになってしまった。

あ、そういえば、もう一つ知っていることがあるんだっけ。

本当は、君が由里ちゃんを刺してないってこと＿＿＿＿＿＿。

キ「あの、ちょっと聞いてくれないか」

モ「なんですか？」

僕とシンタロー君とヒビヤ君を抜いた団員が話し合っていたのは、

『まったく抵抗をしてこない裏切り者に、どんな制裁を与えるか』

だった。

しばらくの話し合いののち、出たのは『追放』

なんでも、由里ちゃんは自分を刺した人と一緒にいるのは耐えられないらしい。

この案は多数決で決めるらしい。

キ「じゃあ、賛成のものは手を挙げてくれ」

全員一致。

みんな、あいつが嫌いだからね。

シンタロー君とヒビヤ君も怪しい感じ時だけど手を挙げてる。

………真実を知ってるのに好きな子を裏切った。

許して、なんて我儘かな。

結局、自分が大好きなんだね。