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花弁が3枚 ページ4

「それで、君、名前は?」


体格がかなりしっかりした男子生徒がそう尋ねた


はい、そうです
お察しの通り尋問タイムです



『アー……山田花子、とかどう?』


「そんなテンプレな名前あるものか」



というか連れてきた男子生徒たちみんな背が高い


そんな人達に尋問されてるの怖すぎるんだけど



「ほら、うちの生徒だったら学生証とかない?」


『アー忘れました』


呪術高専の学生証は持ち歩いてるんすけど
あれ一応呪術師の階級書いてあるし任務のときに役に立つからさ、でもそんなん一般人には見せれないじゃん



「やっぱり不審者か?」


「うーん、真っ黒だしね」


いやこれは呪術高専の制服デシテーだなんて言えない



「皆さんどうしたんですか?」


体育館の入口からそう声がかかった



「武ちゃん、この人なんか渡り廊下にいて怪しかったから捕まえたんスけど」


坊主の生徒がそう言った相手はメガネをかけた、あれ、この人見たことあるぞ



『あ、センセー』


「え?」


「あれ、桜樹さん?どうしてここに」



声をかけた人はやはり私のクラスの担任の武田一鉄先生だ


「え、この人うちの生徒か?」


坊主の男子生徒が私を指さして言った



「はい、今日転校してきた桜樹Aさんです」



辺りに沈黙が走る






「………たいっっへん申し訳ございませんでした」



ガタイの良い男子生徒がそう謝った



『いや、大丈夫です
あはは、たしかにこの格好は怪しいですもんね』


「それはそう」

「おいっ!」



坊主の男子生徒と涙ボクロのある男子生徒がそう言い合う

聞こえてんぞコノヤロー



「それで桜樹さんはどうしてここに?」


武田先生がそう聞く



『えっ?エッアッヤ、ハハハー』


まっずいまっずい全然状況変わってないの忘れてた



『エットエット、あっそう!忘れ物!!忘れ物を取りに来ていたんでしたーあはははは』


苦笑いを浮かべながらじりじりとその場から離れる



『てことで私はここで!!部活頑張ってくださーーい!!』




ピューンだなんて効果音が付きそうなくらい素早く体育館を後にする



『まっずいまっずいまっずーい
誰だよ幸先良いなって言ったやつ!!!』



闇雲に走って適当な教室に入る



『あ、違和感』


あの時感じた違和感について聞くのを忘れていた

花弁が4枚→←花弁が2枚



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霜天(プロフ) - リムル=テンペストさん» 書いた当時はまだ名称変わってなかったので…今では結構グレーゾーンな名前かもしれなくてちょっとビビってますw (4月10日 17時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
リムル=テンペスト - ジャ●ーズwwww (4月9日 16時) (レス) @page6 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - 日和さん» コメントありがとうございます!お話の更新は内容ごとに一気更新なのでその時までお待ちください!お話呼んでくれてありがとうございます! (3月25日 15時) (レス) id: 8077fe3d9d (このIDを非表示/違反報告)
日和(プロフ) - また更新あるかな?楽しみにお待ちしてます!!! (3月24日 16時) (レス) @page16 id: 382be6b823 (このIDを非表示/違反報告)
霜天(プロフ) - サラミさん» わー!ありがとうございます! (2022年11月6日 13時) (レス) id: c24311492d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霜天 | 作成日時:2022年8月28日 22時

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