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episode3-1 ページ6

ガコン
黒の教団水路に船が着く音で顔をあげる

『A、おかえり〜』

Aは任務が終わりファインダーのトムと帰路に着いた

『ただいま、ラビ!待っていてくれたの?』

2日前に任務に出かけたAは相棒の姿に笑みが溢れる

ラビ「コムイがAの任務地でアクマが沢山出たって聞いて心配してたんさぁ」

今回Aが向った街では報告書よりもアクマが多く苦戦した
流石のAもヘトヘトで報告書よりも先にベッドに向かいたいぐらいだ

『うん、でも大丈夫だよ!』

ズキ…と横腹が痛む
ほんとは住民を守る為少し反応が遅れて負傷していた
でも、ラビに心配かけたくないし…

ラビ「…ほんとに?」

じと、と怪しむような視線を送るラビ
私はバレないように顔に笑顔を貼り付ける

『ほんと!ラビ、迎えに来てくれてありがと。先に報告書だしに行かなきゃいけないから部屋に戻っていて?』

そう言うと船から降りる

このままラビと一緒にいるとバレそうだ
先程から傷が痛んでいる

ラビ「わかった。じゃあ自分の部屋に戻ってるから終わったら…『うん、いくね!』」

ラビの言葉に被せるように短く答えるとラビの横を通って室長室に向った

あー…失敗したな
今のじゃ素っ気なかったかも…
ラビに気付かれたかな

どんどん痛みが強くなっている
ラビの部屋に行く前に医務室行かないといけないかな…
でも婦長に捕まって大袈裟になっても嫌だし

ぐるぐる考えているとあっという間に室長室の扉の前

コンコン

「はいってー」

『コムイさーん、ただいま戻りました!これ、報告書』

部屋に入るとコーヒー片手に書類に目を通しているコムイ

コムイ「A、お疲れ様。アクマ多かったみたいでごめんね…。今立て込んでてエクソシスト一人で行かせたのに」

元々少ないエクソシストで回しているのだから仕方ない
一人で任務に行く事も多かったし理解してるつもりだが今回のように数が多いと嫌になるのも確かだ

『大丈夫っ!私一人でもなんとかなったし被害もないです』

住民は守った為被害もなく終わった

コムイ「助かるよ!ごめんね、ゆっくり休んでね」

再び報告書に目を通し始めたコムイを尻目に部屋を出ることにした

部屋を出るとすぐにしゃがみ込んだ

『はぁ…』

横腹を抑えて壁に寄りかかる

ちょっと無理しすぎたかも…
ズキズキと痛む横腹をさすっていると

「やーっぱ、無理してるさ」

『!?』

頭上から声がしてびっくりしてみれば

『ラビ?!』

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作者名:りょん | 作成日時:2019年9月18日 10時

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