あなたが好き（短編） (ページ5)

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episode 2-3 ページ5

ぎゅうっと抱きしめてくるラビに私とリナリーは固まった

『「は…？」』

可愛い？
なんで急に…？

ラビ「A、ごめん。お前のその顔見たくて意地悪した…」

しょんぼりするラビは心なしか耳に垂れたウサギ耳が見える

その顔？
どの顔？

『何言って…？』

リナリー「そう言う事…。ラビがAを放置して他の子と仲良くしたりするなんておかしいと思ったわ」

『？？なに？どういうこと？』

リナリーは理解したようだが私は依然わからない

ラビ「Aの拗ねた顔も可愛かったさぁ♡」

未だ抱きついてくるラビの言葉に必死に頭で整理するがわからない

リナリー「つまりね、ラビはAの拗ねた顔。嫉妬した所が見たかっただけなの。…悪趣味だけど」

『えっ？』

ラビ「そーゆーこと！まぁアリサには悪いけどオレは初めからAにしか興味ないさー」

『アリサの気持ちも気づいてたの？』

ラビ「そりゃ、あんだけ好意の目を向けられたらな！」

『～っ、ラビ酷いっ！私ほんとに…っ』

一気に我慢していた涙腺が緩む

ラビ「えっ？！わーっ、A泣かんで！」

オロオロとラビが慌てて抱きしめたまま背中をとんとんとあやしてくる

リナリー「あんまりAの事イジメないで、ラビ」

ラビ「ごめん…」

ラビの腕の隙間から顔を出し

『リナリーありがとうっ、ごめんね、変なこと相談しちゃって…』

お礼を述べればリナリーはにこりと笑いAは笑顔が1番ね！と食堂を後にした

『ラビ、…離して』

軽く胸を押し返す

ラビ「まだ怒ってる…？」

不安そうな目で見つめてくるラビ

『もう大丈夫。それに…ラビの1番は私なんでしょう…？』

ふふ、と照れたように笑うA

ラビ「やっぱ…笑顔が1番可愛いさ」

ここが食堂で周りから見られてることなんて気付かない二人
後にAが気づき顔を真っ赤にしてラビののバカっと走り去っていったのは後の話

短編なのに3…
長くなってすみません…