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Episode 11《過去編》 ページ12

Aside









中学校へ上がる頃、私は既にこの辺りでは有名な不良として認知されていた。






なので他の不良達に喧嘩を売られるなんて、日常茶飯事。









しかし今日は少し違った。







バットや鉄パイプを持っている。







私は正面から殴りかかってくる奴を蹴り飛ばしたが、背後から鉄パイプを振り下ろされた。









しかし、いつまで経っても痛みが来ない。









.









「女相手に武器なんか使ってんじゃねえよ。」





『シンイチロー。』









きっと、この時から私はシンイチローに惚れていたんだと思う。









そして、シンイチローの仲間らしき人達がどんどん殴り飛ばしていく。









.









.









さっきの不良達は呆気なくボコされていた。






「A、怪我してないか?」





『だ、大丈夫。』





よかった。と言ってギュッと抱きしめられる。







『ごめん。私のせいでシンイチロー怪我しちゃって。』





「気にすんなって。」







いつも一番最初に助けてくれるシンイチロー。







やっぱり好きだなって改めて思う。









.









.









高校に上がるとシンイチローは黒龍(ブラックドラゴン)という不良チームを作っていた。






そして私は今、シンイチロー抜きで黒龍メンバーとカフェに来ていた。






『武臣ー。どうしたらシンイチロー振り向いてくれるの?』




「はあ?オマエらまだ付き合ってなかったのかよ。」






『鈍感なシンイチローが悪いんですー。』






武臣は私の良き恋愛相談相手だ。








「早くAが告れば良いじゃん。」





『ワカは乙女心分かってないなー。』





ワカはめんどくさがってるけど、いつも付き合ってくれる。








「なあ、オマエら早く頼めよ!」





ベンケイは早くパフェが食べたいらしい。





『私もパフェ食べたい!』









この三人はシンイチロー繋がりで仲良くなった。





私達はカフェに来ては、シンイチローを振り向かせるための会議をしている。






と言っても私が勝手に話してるだけなんだけど。

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虹色花丸(プロフ) - 夏亜さん» 本当はワカ出そうか迷ったんですけど、喜んで頂けて嬉しいです! (2021年9月19日 17時) (レス) id: c044484834 (このIDを非表示/違反報告)
夏亜 - 若…好k((殴応援してます! (2021年9月19日 16時) (レス) id: 2c15d2c266 (このIDを非表示/違反報告)
虹色花丸(プロフ) - りんごさん» ありがとうございます!これからもご愛読して頂けると嬉しいです! (2021年9月19日 2時) (レス) id: c044484834 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - めっちゃ面白いです!応援しています! (2021年9月19日 0時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:虹色花丸 | 作成日時:2021年9月18日 20時

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