門限 ページ14
テリー「…ごめんな。ちょっと彼女見つけて話し込んじゃってさ。
誘ったのはオレなんだ。だから、彼女を責めないでやってくれ。ご覧の通り、眠ってるんだ」
ベレト「……うちのAが世話になったようだな」
テリー「そんなに怖い顔すんなって、何もしてないからさ。本当、何もしてないよ」
ベレト「別に飲むのは構わない。だが、こんな時間までAを預けるのはこれ以降遠慮願いたい」
テリー「(過保護ねえ…)
ああ、わかったよ。起きたらあんたからもよろしく言っといてくれ。
…じゃ…」
ベレト「…ボガード」
テリー「?」
ベレト「……Aを簡単に手に入ると思うな」
テリー「!!…オーケイ…熱い奴なんだな、アンタも大概…
でも、オレはAを諦める気ないから…
振り向いてくれるまでアタックするだけさ。アンタも…男なら…」
ベレト「…俺はお世話係だ」
テリー「…なるほど。俺の思い違いだな。
血を血で洗うなんて展開はご法度だぜ…じゃ」
ベレト「血を血で洗う…?
…さてはアイツ…意味を知らないまま言ったな…」
A『……くぅくぅ…』
ベレト「…世話の焼ける…
いや、お世話係だから当然だな…」
ー翌日ー
A『ん…ん?もう朝?あれ?あたし…いつの間に帰ってきたんだ…?ここは寮だよね』
ベレト「二日酔いは平気か?」
A『師範!!』
うわ、何かあったぞこれは…
ベレト「テリーがここまで運んでくれたんだ。例を言うように」
A『はい…』
だけど、師範の眉間の皺は寄ったまま。
多分、師範が言いたいのはそれだけじゃないと思う…
ベレト「…門限は守れ」
A『も、門限…?』
師範がコクンと頷く。
門限…って何?
ベレト「規約、よく読んだか?
はい、ここ…読んで」
A『…雑用係は原則日を跨いで外にいるのは禁止。
夜11時を過ぎたら速やかに自室に戻り就寝する事。』
ベレト「…悪気が無いのはわかってる。だけど…昨日テリーと2人きりで飲み明かすなんて…」
するとベレト師範、何かマズイ事を言っちゃったかのような素振りで慌てて口元を隠した。
ベレト「とにかく、門限は守るように…11時を過ぎてから外に行く時は許可を取るように」
すると師範はゆっくりと息を吐き、私に背を向けた。
ベレト「……以上だ。
…今日も仕事に励むように……頑張れ」
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R*I*S*E(プロフ) - けんとさん» けんとさん、コメントありがとうございます!ベレト先生、私も大好きです!(笑)何回も読み返してくださってるなんて、とっても嬉しいです!ありがとうございます☺️」 (2022年4月29日 18時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
けんと - めっちゃおそーいコメントですねすみませんベレト先生が大好きなけんとともうします。先生のツンデレ(?)尊い!面白くてついついコメントしちゃいました。何回も読み返して愛読させていただいてます! (2022年3月7日 14時) (レス) @page48 id: 21bf1c19d6 (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - ライラさん» ライラさんいつも応援ありがとうございます!私も気合いが入ってます!夢主はどちらに心奪われるのか…是非、今後もお楽しみくださいませ! (2021年5月18日 18時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
ライラ - 今度はテリーとベレト先生ですか!かなり正反対な二人なので、面白くなりそうですね! (2021年5月17日 21時) (レス) id: 0b6a0d6dce (このIDを非表示/違反報告)
R*I*S*E(プロフ) - Gravityさん» Gravityさん、いつもご愛読ありがとうございます(^^)テリーは作者も登場させたかったので作る方もとっても楽しいんです(笑)がんばります! (2021年5月13日 10時) (レス) id: a1c316906c (このIDを非表示/違反報告)
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