黒の片翼と理想と幻と【スマブラSP】

#6 仮のパートナー ページ7

A『…さっきみたいに、私が倒れたり意識がない時は【彼】と会話している時なんです。
【彼】の声はみんなには聞こえない、私にしか…

そして、私にこう言いました…

【クラウドの側にいる事が、自分を知る近道になるのだ】と…』







クラウド「そうか…あんたにお世話係が存在しない理由がわかった。
いや、存在しないんじゃない…
あいつは、特殊な状態であんたと会話している。
奴の本当の目的はなんだ？
なぜ俺に固執する…？」




A『クラウドさん…あの人は、誰ですか…？』






クラウド「セフィロス…」





A『セフィロス……




うっ…』




クラウド「！！お、おい…！」









【いい子だ…A…上出来だ…】








A『…う…』




クラウド「また、セフィロスと話していたのか？」




A『うん。上出来だって…言ってたけど…
…ねえ、クラウドさん。
私の仮のお世話係になってもらえませんか。
希望があれば私が選んでいい事になってるんです』




クラウド「ああ。大した事はしてやれないが、それが一番良さそうだ。
俺も、奴が何を考えているのか気になるしな。」






良かった…



これで私の新生活はなんとかなりそう。


だけど、【仮】のお世話係なら、私の身の回りを護るのは難しいんだよね…






A『…』




クラウド「どうした？」




A『…クラウドさんが私のお世話係になってくれるのは、とっても嬉しい。
嬉しい…けど、怖い…
いつまた、【彼】が私の意識を乗っ取るのか…
そして、私は【彼】の存在を知ることがずっと、できないのかな…』




すると、クラウドさんはふうと息をつくと、ゆっくりと私に近づく。
私の肩に手を置こうとしたものの、もどかしくその手は行き場を失う。





クラウド「そんなに…落ち込むな。
俺がなんとかしてやる」




A『本当…？…約束して…私がいつセフィロスに会っても、守ってくれるって…』




クラウド「あぁ…約束しよう」






そうして、私はクラウドさんと仮お世話係の契約を結んだ。




クラウド「そう言えば、あんたの名前はなんていうんだ？」



A『私は、A。クラウドさんこれから宜しくね』




クラウド「あぁ。宜しく頼む」



クラウドさんと握手を交わし、私の新しい生活がスタートした。

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